夫の死後に夫の子を妊娠・出産 彼の夢を尊重した妻の決断
夫が亡き後、保存してあった精子を使い出産した女性が話題に。
余命宣告されたものの生きる希望を失わず、治療開始を前に精子を保存し父になることを夢見ていたある男性。その後ほどなくして男性は亡くなったが、妻が亡き夫の夢を叶え母になった。
■悲しすぎる余命宣告
2007年のこと、同僚だった男性とゴールインした英国人女性がいる。
とても陽気で優しい夫と「子供は5人作ろうね」と話し合っていたというが、夫は酷い頭痛と物忘れに悩むようになり病院へ。そこで医師は「脳腫瘍」との診断を下し、余命は1~5年とも宣告した。
ほどなくして化学療法を受け始めた男性だが生きる希望と家庭を持つ夢を諦めず、「念のために」と治療開始を前に精子を保存。闘病中も「いつかは家庭を…」と前向きだったというが男性はあっという間に弱り、診断が下った数週後には帰らぬ人となった。
■大事だった夫の夢
夫が亡くなってもなお「夢を叶えてあげたい」と願った女性は、夫の死から5年後に体外受精による妊娠に成功。出産後は必死に新生児の世話をしながらも、確かに亡き夫の存在を感じたという。
またそれに続き昨年も夫の子を出産し2児のママに。「夫の写真をそばに置き出産しました」という女性は、現在41歳になっている。