そそり立つ男性自身を露出… 風俗店取材番組で衝撃の放送事故
公営の放送局が放送事故を…わいせつ映像を流すという、あってはならない事故であった。
放送事故は番組にとって命取りになり、そして局にとっても視聴率低下の影響が出ることがある。そのため番組制作者やテレビ局の人々は誰もが真剣だ。ところが、生放送でもないのにこんなことが起きてしまうとは…。
■放送事故は公営放送局で起きた
中国・四川省政府が所有する公営の放送局、『四川广播电视台(Sichuan Radio and Television)』がこのほど、とんだ失敗をやらかした。
成都市の歓楽街でますます盛んになる性産業に潜入し、密着取材する番組を放映した同局。夜間の番組とはいえ、そこで勃起した男性の性器を含む生々しいわいせつ映像を流したことから、視聴者からバッシングが殺到した。
番組制作者とテレビ局はその後、微博(ウェイボー)の公式ページを通じてお茶の間の人々に謝罪している。
■局部を露出した人物は
謝罪のなかで、取材時に撮影された映像の編集やカットが行き届かず、放送倫理に反した映像を流してしまったと認めた番組制作者とテレビ局。しかし別の問題もはらんでいたようだ。
あるマッサージパーラーに一般の客を装って潜入した記者は、料金について説明を受ける。スタンダードなマッサージであれば60元(日本円にして約900円)だが、手を使った性的サービスを受けるなら160元(2,400円)。また、260元(3,900円)を支払えば性行為もOKだという。
その後、1人の男性が小さな部屋に誘導されて横になり、勃起した局部について女性から160元のサービスを受けているシーンに変わるが、「どう見ても、これは取材した記者本人だとしか思えない」「記者が露出狂なのでは」との声があがっている。
■放送事故あれこれ
海外でもあれこれ起きている放送事故。その数例を紹介してみたい。
・米国カリフォルニア州のニュース番組『FOX 5 News』で、婦女暴行事件の容疑者としてバラク・オバマ大統領の顔写真を表示する。(2015年2月)
・米国テキサス州のNBC系列局『KRIS-TV』のニュース番組で、女性キャスターが新しい橋の話題を報じていたところ、画面が奇妙なものに切り替わり、「なめてくれ、嗅いでくれ」と言う男の声が流れる。その後、報道部の記者1名が解雇処分に、もう1名が停職処分に。(2018年3月)
・米国アラバマ州のCBS系ニュース番組『CBS 42 News』が、テロップの「SEC Tournament」を誤って「SEX Tournament」と表示。映像が男子バスケットボール選手たちの見事な肉体美であったことも、お茶の間を失笑させる。(2019年3月)
海外は何かが緩いのか、女性キャスターの胸ポロリ、男性キャスターのファスナー開けっ放しハプニングは例を挙げればキリがない。
■放送事故は許すべき?
放送事故については、どうしても防げなかったというケースもじつは多い。そのせいか、しらべぇ編集部が全国20〜60代男女1,537名を対象に調査したところ、全体の72.9%が「生放送では放送事故もある程度仕方がない」と思っていることが判明した。ただし、これはあくまでも生放送なら、であり、それ以外は「予測せぬハプニングが起きた」といった言い訳は通用しない。このたびの件も、中国のネチズンを「公営のテレビ局ともあろうものが」と呆れさせている様子だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)