日本も亜熱帯化が進めば… 幼女を血だらけにする恐怖の生き物
母親はある日、娘のオムツがあちこち血塗られたようになっていることに仰天した。
■モルヒネ様の物質を出しながら吸血
肌と下着のちょっとした隙間から入り込むことがわかっている吸血ヒル。人は出血に驚くが、毒性はなく傷口も数日で治ることだけは幸いだ。
このたびFacebookに投稿された女児の例では、血だらけになったヒルが自ら体外に出てきたが、吸血性ヒルの唾液にモルヒネ様の麻酔成分が含まれているため、吸血の最中に人はその刺激にまず気付かない。
少し後になってアリに噛まれているような気がする、あるいはかゆいと訴えていた女の子もいるが、やはり下着に付着した血に驚いて親に報告するケースが多いとのこと。漂う悪臭で異変に気づかれた例もあったが、それを「吸血性ヒルのせい」と考える親はまずいないのが現状だという。
■日本の南国には「ハナビル」が
日本にも奄美大島や九州南部を中心に、体内に潜り込んで吸血するハナビルが存在する。しかし連日の猛暑が示す通り、列島をあげての亜熱帯化がますます進んでいるとあれば、その分布は徐々に広がりを見せることだろう。
これまで患者が確認されなかった亜熱帯諸国に独特の感染症ほか、思わぬ病気が増えてくる心配がある日本。日ごろの健康管理や住環境の衛生管理には、今以上の注意が必要になりそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ