野球強豪校で監督の体罰が発覚 「もはや暴行」と怒りの声も
野球強豪校で起きた体罰の発覚もツイッターだった…
2019/08/02 07:40
文部科学省によると、2017年度に国公私立学校で処分等が行われた体罰件数はで773件。うち高等学校が317件であった。今回は栃木県の私立高校で発覚。しらべぇ取材班は、高校を直撃した。
■部員10人を平手打ち
青藍泰斗高校によると、先月4日の夜、硬式野球部の2年生部員が、自主練習の時間に野球部グラウンドの脇にあるサブグラウンドでフリスビーで遊んでいるのを監督の27歳の男性教諭が見つけ、10人を正座をさせて頭を平手打ちした。
監督は「甲子園を目指して必死に自主練習をしている3年生がいるのに、遊んでいる2年生を許せず、いきすぎた指導をしてしまった」と話しているという。
その様子を部員が撮影したとみられる動画が、一時ツイッター上に掲載された。学校は、体罰があったとして、県高校野球連盟と県に報告するとともに、監督の処分を検討中だ。
青藍泰斗高校の野球部は、平成2年に夏の甲子園に出場したほか、ことし夏の栃木大会でベスト4に進むなど、強豪校として知られている。
■監督は指導を自粛中
高校の教頭は、しらべぇ編集部の取材に対して、
「体罰は教育上あってはならないことであり、重く受け止めている。監督には野球部の指導を自粛させている。動画を投稿したのは、本校の生徒だと思われるが、それについては調査していない。
31日、1日は部の練習を休みにして、生徒のケアにあたった。明日から練習を再開予定だが、監督を除いたスタッフで部を運営していく。今後このようなことのないよう徹底していきたい」
と話した。
■「やっていることは暴行」
ネット上では、理由問わず、「体罰、暴力は絶対にダメ」という意見があがっている。
「暴力を使わなくても強豪にできる」
「自主練習中だというのに、遊んでいるほうにも問題はあります」
「やっていることは暴行です」
カッとなって暴力を使う指導者を、社会が許さなくなっている。それに気づいていない指導者に、指導を受けざるを得ない選手たちが、一番の被害者といえるだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)