13歳少年が空港に侵入し小型機を操縦 大人からは賛否の声
「なんと危険で身勝手なことを」と猛省を促す一方で、一部の大人たちは…
「飛行機を操縦してみたい」「将来はパイロットになりたい」、小学校の頃からそんな夢を語ってきた少年は、その日がくることをじっと狙っていたようだ。
■真っ暗な地方空港に侵入
事件は今月15日未明、中国の田舎町にある小さな地方空港で起きた。13歳の少年が、無人の超軽量小型飛行機2機に次々と乗り込み、それぞれエンジンを始動させたことを『GLOBAL TIMES』ほかが伝えている。
ただし離陸は叶わず、2機とも滑走路を目指しての地上移動が精いっぱいであった。1機は無事だが、もう1機はガードレールに激突して停止。少年に怪我などはないという。
本体価格が日本円にして3,000万円ほどというその機体。修理代は約12万5,000円だが、所有者は少年の両親の経済事情を考慮し、その4分の1だけ受け取る予定だ。
■13歳で驚くほどの飛行機の知識
じつは昨年11月、米国のユタ州ユインタ郡でも14歳と15歳の少年2名がセスナ製の固定翼・単発プロペラ機を盗んで操縦し、逮捕されていた。離陸に成功して国道上を低空飛行し、25キロほど離れた空港に着陸。その操縦技術は専門家を仰天させていた。
このたび事件を起こした中国の少年も同様だ。インターネットやゲーム、シミュレーターなどで様々なことを学んでいたのか、飛行機や操縦のシステムに関して驚くほどの知識を持っており、話を聞いた空港の専門家は「感動すら覚えた」としている。
■「専門的に育成したい」と空港長
この事件について、人々の反応は置かれている立場により様々である。
「大胆不敵な犯罪。この少年には末恐ろしいものを感じてしまう」(ウェイボーユーザー)
「夢と熱意は向学心にもつながる。こういう子供は将来が楽しみ。うちの子はその点ぜんぜんダメ」(ウェイボーユーザー)
「その知識と熱意に驚きました。この子は頭が良く、優れたパイロットになる素質を持っていますから、専門的に育成していくことを現在検討中です」(被害にあった地方空港の空港長)
「スゴイだの天才だのと褒めるのはおかしい。罪を犯したのだから深く反省させるべき」(ウェイボーユーザー)
中国でも現在パイロット不足は深刻な問題になっている。「逸材だからここでダメにしてはならない。早期から専門的な指導を」と、この少年を擁護する専門家まで現れたことは興味深い。
■子供が夢を語った時に親は…
この少年はいつの日か、自分の操縦で空を飛ぶという夢を叶えることだろう。しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,328名を対象に「夢」についての調査を実施。
およそ半数の人が「大人は子供に『頑張れば夢は叶う』と教えるべきだと思う」と回答している。
男の子たちが語る将来の夢で、必ずランキングの上位に入るパイロットという職業。そして、実際にパイロットになっているのは「幼い頃からコックピットに憧れ、空を飛ぶのが夢だった」と語る人ばかりだ。夢や目標を持つことはやはり大切なのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ
対象:全国20代~60代の男女1,328名 (有効回答数)