友達の目の前で9歳女児が感電死 プール周りの電気コード類に十分注意を
濡れた状態で電気工事中のプールに入るほど怖いものはない。
夏といえば子供たちはプールでワイワイ楽しく過ごしたいもの。ただし事故も多い。感電も十分に気を付けたいもののひとつだ。
■照明装置につなぐ電気コードが
米国カリフォルニア州のシトラスハイツという町のある民家で、友人3人を招いてプールで遊んでいた9歳の女の子が死亡した。皆で泳ぎを競い合うなどしていたなか、少女が突然動きを失い水中に沈んでしまったという。
少女はその直前に、プールの底や壁に設置されている照明装置につなぐための電気のコードに触れていた。その照明装置は工事中につきコードが露出していたといい、地元警察が詳しい調査を行なっている。
■電気工事中のプールは危険
アメリカの人々にとって自宅にプールを持つことは富の象徴。憧れのステータスだが、そのメンテナンスはなかなか大変でお金もかかる。決して事故が起きないよう大人たちは監視に努めるが、それでも死亡事故の報告は後を絶たない。
個人所有のプールに関する事故について、米国消費者製品安全委員会(U.S. Consumer Product Safety Commission)の専門家は、地元メディア『KCRA-TV』の取材に「電気工事の期間はプールに入ること自体が危険。それでも入りたいなら業者に可能かよく調べてもらい、許可を得てからにするべき」と話している。
■大人が目を離した一瞬のすきに
事故当時、母親はその現場にはいなかった。事故は別れた夫の自宅のプールで起きていたためだ。さらに女の子の父親は当時その家にはおらず、子供たちの面倒を見ていたのは交際中の女性であったという。
その女性は「当時はトイレのためプールを離れていた」と説明しており、監視が不十分だったこともあわせ、警察の調査はまだ続いている。
■危険な場所はないか十分注意を
かわいい娘を一瞬の感電事故で失ってしまった母親は、『KCRA-TV』にこう話している。
「これは庭にプールがある、どのご家庭で起きてもおかしくない悲劇的な事件です」
「水に濡れた状態ですから、電気関係は特に注意が必要。危険なところがないか、大人が十分に確認してあげてください」
「そして何より、子供たちから常に目を離さないことです。私たちの場合、そこを怠ってしまいました」
こうした事故は国の内外を問わず、個人所有のプール以外でも起きている。プールの周辺には電気関係の装置やコードがそれなりに存在しており、子供たちに「触れると危険」ということを十分に教えておく必要があるだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ