自閉症の7歳少年が見せたピアノ演奏 「心が洗われる音」と視聴者涙
自閉症で重度の知的障害のあるトモくん。しかし、ピアノの腕前は見事で…両親が運営するYouTubeチャンネルに感動の声が相次いでいる。
ユーチューバーの台頭により人気を集める一方、日々、さまざまな炎上動画がアップされているYouTube。過激だったり、人を貶める動画を観て、心が疲れた人も少なくないのでは。
しかし、中にはありのままの姿で生きることの尊さや、お互いを思いやることの大切さを教えてくれるチャンネルも。自閉症の高校3年生・トモくんの両親が運営するYouTubeチャンネルの動画が注目を集めている。
■7歳時のピアノ演奏がスゴい
トモくんは重度の知的障害のある、自閉症の高校3年生。養護学校に通っているのだが、7日にアップされた動画は今から10年前の動画だ。
動画につけられた解説コメントによると、「先日リビングの掃除をしていたら、充電するアダプターが壊れていてずーっと見ることができなかったハンディのビデオカメラが出て」きて、そこにこの動画が入っていたという。
当時のトモくんが奏でたのは、バッハの『平均律』。その腕前は「見事」の一言で、美しい音色に、聴いているこちらの心も安らいでいく。
■今でも時折ピアノに触れるトモくん
そして、同時に紹介されたのがこちらの動画。上の動画から8年後、今から約3年前の15歳のときのものだ。トモくんの心の優しさがにじみ出た、素敵な演奏を見せてくれた7歳時に比べ、スキル面でも向上しているように感じられる。
なおコメント欄での視聴者への返信によると、トモくんは今でも、お父さんの実家に帰るとピアノを弾いてくれることがあるそう。
■感動の声が相次ぐ
非凡な才能を感じさせ、言葉にできない感動を与えてくれるトモくんの動画。とくに7歳時の映像に感銘を受けた視聴者が多かったようで、コメント欄ではさまざまな感動の言葉が寄せられている。
「大変な時を乗り越えて、パパやママの笑顔が、ぶれない気持ちが今あるのだなと思いました。トモくんのピアノの音色は、ともくん自身なのかな。優しくて繊細で」
「幼い頃のトモくんのピアノ演奏、ほんとすごい。鍵盤の押さえ方が絶妙というか、心が洗われる音を出しているというか」
「バッハの平均律…難しいのによく弾きこなせてますね!! 身体で弾いているって感じですね! 優しい音です」
「芸術は言葉にできない心を見せてくれるものだと思います。ピアノの優しい音色がトモくんの心ですね」
それぞれが、ありのままの自分で生きる。トモくんの演奏のように優しい心をそれぞれが持つことができれば、そんな社会も実現するのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・倉本薫子)