「もうすぐイクところだったのに」 泣きだした生後2ヶ月の赤ちゃんを両親が殺害
パパ、ママがイイところでなぜか泣き出す赤ちゃん。それでもわが子は愛しいはずなのに…
肋骨骨折の重傷につき、わずか生後2ヶ月で死亡した赤ちゃん。不慮の事故という主張を貫いていた両親だが、法廷で語られた犯行動機は、大変ショッキングで身勝手なものであった。
■「不慮の事故」を装った両親
英国スタッフォードシャー州のバーントウッドで2014年4月、肋骨骨折の重傷を負った生後2ヶ月の男の乳児が搬送先の病院で死亡した。
「自宅内の不慮の事故だった」と主張し、わが子の死に嘆き悲しんでみせた両親。彼らは翌月に育児怠慢に関して有罪判決を受けたが、処罰自体は軽いものだった。
■酒を飲んで口論していた
ところがその後、奇妙な情報が検察に寄せられるようになった。近隣住民はこの家庭について金切り声や悲鳴を耳にしており、2人が「酒を飲んで口論していた」ことがわかってきたのだ。
さらに赤ちゃんの腕に噛まれたような傷があったことや、救急車を要請する前に1時間にわたる躊躇があったことを突き止め、検察は殺人の容疑でこの両親を追訴した。
このほどその裁判が結審。事件から5年を経て両親は断罪され、2人の身柄は刑務所へと送られた。26歳の父親が懲役8年、22歳の母親が同5年だという。
■「イイところで泣かれ、つい」
事件の直前、この夫婦は性行為の最中であった。父親は法廷で「イイところなのに泣き出したため、カッとなって息子に暴力をふるい、胸を押しつぶした」と語り、世間を唖然とさせている。
夫婦にしてみれば、そういうタイミングの悪さにはガックリとくるもの。だが普通は、わが子が常に最優先。泣くのが仕事という小さな乳児に激怒などするものだろうか。
■かわいい孫を失った祖父母は
孫の誕生をそれは喜んでいたという祖父母。彼らは悲しみをこらえながら、こんな声明を出していた。
「孫の死を知ったあの日は、人生最悪の1日でした」
「なぜそんな惨たらしいことが起きてしまったのか、理解できません」
「それでもあの子は、いつまでも私たちの心の中に生き続けることでしょう」
「家族として人生をやり直す時間、そして癒しの時間が今はとにかく必要です」
■酒で理性を失った可能性も
しらべぇ編集部が全国20代〜60代の男女1,477名を対象に調査したところ、「お酒に酔ったときの姿に人間の本性が出ると思う」と考える人の割合は、65.3%にも上った。
この事件の男女も当時アルコールのせいで理性を失い、気性が荒くなっていた可能性が考えられる。酒は飲んでも飲まれるな、と言われるが、深酒して罪を犯すほど愚かなことはない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)浅野 ナオミ
対象:全国20代~60代の男女1477名 (有効回答数)