「歩けない」は「歩けないだけじゃない」 車椅子で活動する女性タレントの告白に反響
車椅子で活動するタレント・麻生真里がブログを更新。「歩けない」は「歩けないだけじゃない」と綴った。
2019/06/21 17:40
交通事故や運動中の事故などで脊髄を損傷してしまうと、後遺症が残ったり、下半身不随になることがある。しかし、頭でその可能性を理解していても、「実際になるとどんなふうに生活することになるのか」まで思いを巡らせた経験のある人は少ないだろう。
そんななか、車椅子で活動するタレント、麻生真里のブログが注目を集めている。
■「歩けない」は「歩けないだけじゃない」
21日、「歩けることと歩けないこと」というタイトルでブログを更新した彼女。交通事故が原因で車椅子生活になった麻生だが、当時は医療に関する知識がなかったため、医師から「もう歩くことはできません」と告げられた際、「歩けない」ということしか頭になかったという。
しかし、現実は「歩けない=立てない」であり、「ベッドに行くのもお風呂もトイレ行くのも何もかも手でしないといけない、寝返りができない、足元や高いところが届かない」だったと記述。「歩けないだけじゃないじゃんって思った」と思ったという。
■「足の感覚ないならって足殴った」
自分の体が自由に動かないショックから、事故直後は「泣いたし、足の感覚ないならって足殴ったし、車椅子倒してこんなものいらないって叫んだし暴れた」と語る麻生。
しかしその後、自身の体と向き合ううちに次第に考えが変わってきたようで、「これまで経験出来てたことすら、とてもありがたいことなんだなって、恥ずかしながら気づいた」「考え方を少し変えたら、人生で歩けることと歩けないこと、両方知ってるって凄いことだな」と思うようになったそうだ。
■3人に1人がヒヤリ経験
しらべぇ編集部では過去に交通事故に関する調査をいくつか実施。たとえば、全国20〜60代の男女1,537名を対象に調査したところ、「車やバイクに轢かれそうになったことがある」と答えた人は全体の35.5%だった。
男性は39.6%に対して、女性は31.5%と男性のほうがかなり高い割合となっている。
たしかに医師から「歩けない」と言われると歩行のことを考えてしまいそうだが、麻生が言うように、下半身が不自由だと歩行以外にできなくなることは多いだろう。
普通に体を動かせるということがいかに幸せなことか、気づかせてくれるブログであった。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)