鹿児島県屋久島で大規模土砂崩れ 「50年に一度の記録的大雨」で266人が取り残されている状況に

屋久島で大規模土砂崩れ 266人が取り残されている

2019/05/19 05:00

屋久島
(yusukeist/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

鹿児島県屋久島で大規模土砂崩れが発生。266人が取り残されている。しらべぇ取材班は屋久島町役場に、19日午前8時時点での最新情報を取材した。


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■18日は救助に向かえず

屋久島町役場によると、18日午後4時頃、大雨のため標高1000メートル付近のヤクスギランドから下る途中の複数箇所で大規模土砂崩れや倒木が発生。荒川登山口にバス3台、195人。荒川三叉路にバス1台、24人。ヤクスギランドに乗用車6台、ジャンボタクシー1台の計34人。高塚小屋に13人の合計266人が取り残されている状態だ。

18日に自衛隊に救助要請。しかし町の各所で冠水していた影響と2次被害の発生が懸念され、消防も警察も現場に全く近づけない状況だった。ヘリも視界不良のため飛行不能。

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■まれに見る激しい豪雨

気象庁は18日に記録的短時間大雨情報を出した。記録的短時間大雨情報とは、大雨警報が発表されている時に現在の降雨が、その地域にとってまれな激しい状況であることを周知するために発表する。屋久島南部付近では、18日午後6時10分時までの1時間に約120ミリが降ったと見られる。気象庁によると「50年に一度の記録的大雨になっている」ということだ。


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■自衛隊の第一団が到着予定

役場の総務課によると、18日夕方は取り残されている人たちと携帯で連絡が取れていたが、それ以降なかなか繋がらない状況に陥った。役場では総務課以外の職員も待機し、夜通し情報収集。そして、高塚小屋のガイドからは「下山する」という連絡が入っている。

19日朝6時から消防団3名、朝7時から消防団2名が別々のルートから山に登っている。県や海保、県警、自衛隊のヘリも天候次第で飛ぶ予定になっているが、朝5時の時点では飛べていない。そして自衛隊の第一団44名が午前8時45分に屋久島空港に到着する。機動隊は既に土砂崩れ現場に到着しており、そこに合流予定。

荒川登山口の3名がねんざ、2名が気分不良、1名が偏頭痛という情報が役場に入っている。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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