じつはハードルが高い? 楽器を演奏したことがある人の割合とは
音楽は日常に溢れているが、自分で演奏する機会はなかなか少ない。
2019/05/19 10:30
子供の頃ピアノを習っていたという人や、学生時代にバンドブームでギターやベースに手を出した人も多いのではないだろうか。
楽器が誕生した時代や背景は詳しくわかっていないものの、手を叩く、大地を踏み鳴らすといった演奏は、人類の誕生と同時に行われていたのではないかと言われている。
音楽は私たちの生活と密接に関係しているが、実際、楽器を演奏したことがある人の割合はどれくらいなのだろうか。
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■半数以上が演奏経験なし
しらべぇ編集部が、全国10〜60代の男女1,732名を対象に調査したところ、全体の44.3%が「楽器を演奏したことがある」と回答した。
演奏経験がある人は半数をきっており、意外と少ないことが判明。なお、男性39.4%、女性は48.6%と、女性のほうが10ポイント近く高い結果となった。
■越えなければいけないハードルも
また、この調査結果を男女年代別に見ていくと…
一般的に経験率は年代が上がるほど高くなりがちだが、男女ともに10代の割合がもっとも高く、男性は53.1%、女性では60.4%と、半数以上の人が演奏経験がある。
楽器を演奏するのは、じつはハードルが高い。楽器は高価なものが多く、手軽に手を出しにくい。また、自宅で演奏するとなると騒音問題になりかねない。さらに、大きい楽器になると持ち運びが不便で、個人ではなかなか手を出しづらいのが実情だ。
最近では設備が整っている学校も多く、10代の学生は授業や課外活動で楽器に触れる機会があるのだろうか。
■自由業の6割が経験者
楽器演奏の経験率は、職業によってバラつきも見られた。
年代別の結果で10代の割合が高かったことから学生の割合が多いのは頷けるが、ほぼ同じ割合で自由業が62.5%と、演奏経験が豊富なのが興味深い。また、公務員や会社員の経験率が3割程度と低いのも特徴的だ。
音楽には癒しの効果があると言われているが、米国の研究では、楽器を演奏すると脳を活性化させるという説もあるそう。自由業の人たちは演奏を通して、インスピレーションを得ているのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1732名 (有効回答数)