子育てと仕事の両立で八方塞がりになった経験は… 若い世代の苦しみが顕著に

「仕事と子育ての両立」とうたうのは簡単だが、現実は厳しい。どれくらいの人が追い詰められているのだろうか。

子育て
(maroke/iStock/Thinkstock)

子育て世代をめぐる情勢は、厳しさを増している。アベノミクスで景気回復の掛け声もよそに所得は上がらず、非正規雇用も増加。共働き世帯が多数派となるも、待機児童問題で、復職のためには熾烈な「保活」を勝ち抜かなければならない。

「働き方改革」の旗のもと、労働環境が変わり始めているとはいえ、仕事と育児の両立に苦しんでいる人も多いのではないだろうか。


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■1割強に経験あり

しらべぇ編集部が、全国20〜60代の子供がいる男女685名を対象に調査したところ、全体の12.6%が「仕事と育児の両立で八方塞がりになったことがある」と回答した。

一見少なく見えるが、子育てに手がかかった時期には働いていなかった人や子育てにほぼ関与しなかった男性も調査対象に含まれることを念頭に置いていただきたい。

なお、全体では男性が8.6%なのに対して女性は15.9%と、2倍近くに及んでいる。

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■若いパパも悩む

この調査結果を男女年代別で見てみると、子育てと働き方をめぐる環境が世代に寄って激変していることがわかる。

もっとも八方塞がりになった割合が多いグループは、2〜30代男性でじつに37.2%。同世代の女性(27.8%)を10ポイント近く上回っている。

会社員なら、まだ管理職になっていない人も多い世代で、自分で仕事量のコントロールができない一方、とくに共働きであれば、育児については「手伝う」という次元ではなく分担するのが当然とされる状況が、激務の若いパパを精神的に追い詰めている可能性がある。

女性は、40代まで2割前後と高いが、男性では40代で激減。この世代では男性が育児を分担するという意識自体がそもそも希薄だったのではないだろうか。

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■シングルファーザーはさらに窮地に