訪ねてきた学生を狙う悪質なOB 深刻化する「就活セクハラ」の恐怖
『AbemaPrime』では、就活中の5割の学生がセクハラ被害に遭う「就活セクハラ」について取り上げた。
■企業側の教育、被害者の「相談の練習」
浜田氏は、まだ意識が甘い企業側の男性に対して「お酒を飲みながらのOB訪問はいけないとか、20時以降に会ってはいけないとか、1対1で会うなら会社の会議室にするとか、きちんと教育や歯止めをしないといけない」と話す。
また、同番組に出演した弁護士の佐藤大和氏は、被害に遭ったことを相談することに、申し訳なさやどう相談したらいいかわからないという学生に対して「大学や企業の窓口、あるいは厚生労働省の窓口など、まずはお金かからないところからしっかり相談してほしい」と「相談の練習」の必要性を語った。
■約2割が過去にセクハラ加害者?
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,664名を対象に調査を行った。結果、全体の24.6%が「過去に『今思うと、セクハラだったな』と感じる行動をしたことがある」と回答。
男性26.3%に対して女性22.9%と、やや男性に多い傾向が見受けられた。さらに、この割合を男女・年代別に見てみると…
もっとも割合が高いのは、50~60代男性が30%以上と、その他の性年代の割合を上回っていることがわかる。また、20〜40代では女性の割合が男性を上回っていることも特徴的だ。
自分を頼りにしている者に多大な苦痛を与える性暴力はもってのほか、相手が誰であれ、「恋人いるの?」「結婚しないの?」といった、何気ない会話にも思える発言もセクハラに該当することもある、ということを忘れてはいけない。
被害者も、違和感を覚える言動が「普通のこと」ではないことも覚えておいてほしい。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)
対象:全国20代~60代の男女1664名(有効回答数)