拡散・炎上した「虐待状態のワンコがいます」ツイート 投稿者が語った真実とは
ある人のツイートが拡散され、意見が飛び交った「犬に口輪」問題。ツイッター投稿者に、ツイートするまでの経緯と現在の状況を聞いた。
しらべぇでも既報だが、3月上旬、ある人物は口輪をする犬の姿が写る動画に「虐待状態のワンコがいます」「飼い主と交渉する予定」とツイートした。
投稿後に間もなくツイートを削除したため、「犬に口輪=虐待」との方法が拡散され、犬の「口輪」について多くの意見が飛び交った。
先日、しらべぇ編集部にはツイッターの投稿主から「飼い主さんのご了承を経て、平和的に解決し、無事に昨日里親さんに当犬の引渡しが完了しました」の説明とともに「詳細を説明したい」と連絡をいただいた。
そこで取材班は、投稿して削除するまで、そしてその後の経緯などを聞いた。
■「虐待状態のワンコがいます」
投稿者は、自身も愛犬家であり動物保護活動もしている、関東南部在住・会社員の男性。3月3日の昼過ぎにツイートした内容はこちら。
「飼い主に常時口輪をされている虐待状態のワンコがいます。柴とビーグルのミックス犬(オス1歳)です。近寄るとお腹を出してしっぽを振るほど人懐っこいです。動物愛護団体関係者と協力して飼い主との交渉をします」
■24時間「口輪」を装着
2歳になる大型犬を飼っているという投稿者は、いつもの散歩コースで常に口輪をしているワンちゃんを散歩しているおばあさんを見かけていたという。
拾い食いを防ぐためや噛みつきを防ぐための道具である「口輪」だが、その犬の口の周りは膿んでしまっていたため、飼い主に直接、口輪をしている理由を聞いたそうだ。
「犬が吠えることに対して、クレームを言ってくる人がいるようで『吠えるから』という理由だけで、24時間口輪をつけっぱなしにしているということがわかりました。
後日、妻とおばあさんのところに訪れると、昼間は庭先に鎖で繋いでいるのですが、犬が横たわることも出来ないくらい、鎖が短すぎる。日が暮れてくると、玄関のたたきに置いてある、手足も伸ばせないような小さいケージに口輪をしたまま閉じ込めてしまっている状態でした。
この姿を見て、なんとかならないものか…という経緯でした。それが1カ月半ほど前の出来事です」