自民党・二階幹事長が安倍首相の「4選支持」表明 老獪・狡猾さがあらためて露見
金融担当大臣を務めた亀井静香氏も、「自民党をとりまとめられる唯一の人間が今では二階俊博だ」と高く評価する。
■対立は都知事選でも
さらに、次の東京都知事選挙についても安倍官邸と対立した。安倍氏の側近が多い自民党都連や安倍氏は、都知事選で自民党と対立し知事になった小池百合子氏を許していない。
小池氏は、都議選で「都民ファーストの会」を率いて都議会の自民党を壊滅に追い込み、2017年の総選挙で「希望の党」を率いて政権交代を目指していた。
菅義偉官房長官が対立候補を探しているという話もあった。にもかかわらず、二階氏は小池知事と会談。4日の会見で、次期都知事選に小池知事が立候補した場合に「全面的に協力する」と再選を支持し、都連や官邸を唖然とさせた。
■4選支持は安倍首相との和解?
そのため、12日の日刊ゲンダイは「大阪ダブル選への対応で浮き彫り 二階幹事長 安倍首相 深刻対立」と題した記事で、二階氏の一連の動きを官邸への「宣戦布告」だと見立てた。
しかし、対立していたのにコロッと豹変し、仲睦まじさをアピールするのが、したたかな二階氏だ。全国記者はいう。
「このまま対立が深まれば、高齢を理由に幹事長を交代させられることもありうる。さらに、選挙を仕切る権限を、安倍首相の側近中の側近、甘利明選対委員長に与えられかねない。
ここらへんで全面対立を避けるため、リップサービスで『4選支持』を明言したのでしょう」