自民党・二階幹事長が安倍首相の「4選支持」表明 老獪・狡猾さがあらためて露見
金融担当大臣を務めた亀井静香氏も、「自民党をとりまとめられる唯一の人間が今では二階俊博だ」と高く評価する。
自民党・二階俊博幹事長の老獪かつ狡猾な一面がハッキリしたということか。この時期における二階氏の安倍晋三首相の「自民党総裁」4選、支持発言である。
■4選も「何ら問題ない」
二階氏は12日の記者会見で、安倍晋三首相の党総裁連続4選論について「党内外や海外からの支援もあり、この状況では十分あり得る。首相は党員の期待に応えて頑張っている」と述べた。
党則が認める任期が連続3期9年までとなっていることをめぐっては「余人をもって代え難いときは、何ら問題はない」と断言している。
これまでも、2月27日に安倍親衛隊の加藤勝信総務会長は「国民から『さらに続けてほしい』との声が出てくれば、4選の状況は生まれてくるかもしれない」と述べるなど、繰り返し4選の可能性に言及してきた。二階氏の今回の4選支持発言はそれに乗っかる形だ。
■安倍官邸と対立していた二階氏
じつをいうと、二階氏と安倍首相官邸サイドはこの間、対立してきた。たとえば安倍首相は、憲法改正を実現するためには日本維新の会が必要だと考え、松井一郎大阪府知事や維新の創立者である橋下徹前大阪市長と会談を繰り返し、融和路線をとってきた。
ところが、二階氏は11日の会見で、「『大阪(の自民党)よ、こういうチャンスに奮起せよ』という気持ちが大いにある」と大阪の自民党を激励。
「大阪(の自民党)が奮起してやる気を見せれば、その何倍か党本部は(バックアップを)やる。大阪はみんなに力を借りなければ勝てないだろう。大阪はしっかり頑張っていただきたい」と語り、打倒・大阪維新政治を鮮明にした。
4日の会見でも大阪維新の会がダブル選(大阪府知事選・市長選)を仕掛けることについて、「いささか思い上がっているのではないか」と不快感を示した。
そして、8日夜には俳優の辰巳琢郎に都内で極秘裏に会い、出馬を打診。対立候補を自らが陣頭に立ち、模索したのであった。