ながら運転で相次ぐ事故を受け「道交法改正案」 罰金引き上げ懲役刑も
8日に「道路交通法改正案」が閣議決定した。車の運転中、携帯電話やスマホを使用する「ながら運転」の罰則強化も含まれている。
歩きながら、自転車に乗りながら、車の運転中…と様々な場面で見られる「ながらスマホ」は、事故や死亡者が相次ぎ、大きな社会問題となっている。
「ながら運転」によって多発する交通事故の状況を受け、8日に「道路交通法改正案」が閣議決定した。これには、車の運転中、携帯電話やスマホを使用する「ながら運転」の罰則強化も含まれているそうだ。
■施行後は「懲役刑」も
「道路交通法改正」は今年中の施行を目指すそうだが、現在、「ながら運転」罰則は5万円以下の罰金。罰金刑しかなかったが、施行後は懲役刑を設け、6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金に引き上げるという。
また、事故を起こすなどの「交通の危険を生じさせた」場合、現在の罰則は3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金だが、施行後は1年以下の懲役、または30万円以下の罰金に引き上げるそうだ。
■「反則金」も大幅引き上げ
また現在は行政処分として課せられる「反則金」も大幅に引き上げるようだ。普通車は6千円1万8千円、大型車は7千円から2万5千円、二輪車は6千円から1万5千円、原付きバイクが5千円から1万2千円。
「交通の危険を生じさせた」場合は、行政処分ではなく、刑事手続になる。
■半数近くが望む「操作できないスマホ」
スマホのある生活が当たり前になり、運転中でも信号待ちやメッセージが来たときなど、スマホを手に持ってしまう人も多いのだろう。
そこでしらべぇ編集部は、全国の20~60代の男女1,362名を対象に「運転中に操作できない仕組みをスマホ本体に入れるべきか」という調査を実施。結果、全体の45.2%の人が「操作できない仕組みがあればいい」と回答した。
スマホありきの生活に慣れている若い世代と比較して、「ながら運転」の経験が少ない世代は、より危険性を感じているのかもしれない。罰則強化や罰金の引き上げにより、事故が減少することに期待したい。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)
対象:全国20代~60代の男女1,362名(有効回答数)