動画や音楽ダウンロード以外にスクショも対象 著作権法の改正案に困惑の声
文化庁が通常国会に提出した「著作権改正」が了承され「スクショ」も違法との報道が相次ぎ、困惑の声があがっている。
これまで「著作権法違法」といえば、動画や音楽の違法ダウンロードが著作権侵害の対象になるとしていた。
先月末、文化庁が著作権法に関する最終報告書をまとめ、通常国会に「著作権改正」を提出。そして13日、文化審議会著作権分科会で了承された。「スクショも違法」との報道に一部には動揺が広がっているようだ。
■「スクショ」も著作権法違法?
その内容は、深刻な被害が多発している海賊版サイト対策をはじめ、無断で投稿されたマンガや写真、小説、雑誌、論文などの静止画に拡大。またスクリーンショットも違法の対象になる。
悪質なものには罰則もつけるとして、文化庁は開会中の通常国会に著作権法の改正案を提出するといい、早ければ来年から施行される。
■「スクショ機能なくして」批判相次ぐ
メモ代わりとして活用する人も多いスクショも対象になることを受け、ネット上では困惑と批判の声が挙がっている。
ネット上では「(合法・違法問わず)すべてのスクショが禁止」と捉えてる人もいるようで「じゃ、最初からスクショ機能なくして」「スクショするだけで違法って」と混乱を招いているようだ。
違法になるのは、被害の多い海賊版サイトからのダウンロードやスクショはどのような形でもNG。一方、企業が公式で掲載しているホームページや画像、ネット上で掲載されている他人が投稿した画像をスクショ・保存して個人(私的利用)で楽しむだけなら問題はない。
海賊版サイトを「原作をそのまま複製」「権利者に実害がある」「反復継続して繰り返す行為」をもとに、文化庁が「海賊版対策に必要な範囲で、刑事罰による抑止を行う必要性が高い悪質な行為」に、絞り込むという。
つまり「詳細はまだ決まっていない」ということのようだ。