50・60代の約4割が経験者? 過去にパワハラをしたことがある人の割合が発覚

ちょっとした行動が「〜ハラスメント」になりやすい昨今。思い返すと…

今思うとパワハラ
(maroke/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

職場で、地位や優位性を盾に対象者に精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させて追い込むパワーハラスメント。今でこそ、社会的問題として取り扱われるようになり、しっかりとガイドラインが設けてあるが、一昔前までは「指導や教育の一貫」として扱われていたこともあるだろう。

そのため、過去に「あれはパワハラに値するかもしれない」と感じる行動を取ったことがある人も少なくないはず。


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■4人に1人の割合で思い当たる節が…

しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,664名を対象に調査を実施。その結果、全体の28.8%が「過去に『今思うと、パワハラだったな』と感じる行動をとったことがある」と回答した。

今思うとパワハラ

なお、男性31.8%、女性25.8%とやや男性にパワハラ未遂の傾向があるようだ。

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■50・60代に目立つパワハラ未遂…

さらに、この調査結果を男女・年代別に振り分けると…

今思うとパワハラ

20代を除く、すべての世代で男性の割合が上回っており、もっとも高いのは50代男性で38.8%と突出。また、60代男性も38.0%と僅差で続き、平均を大きく上回っている。

一方で、もっとも割合が低いのは男女共に20代。2割台に留まってはいるものの、若い世代にもパワハラまがいの行動を取った人が一定数存在していることが判明した。

パワハラという言葉が世間に広まったのは、「セクハラ」よりも少し遅い2000年以降のこと。50・60代では、終身雇用が当たり前の時代。

そのため、滅私奉公の精神で働いている人も多く、教育や叱責と銘打って理不尽に怒鳴られ、体罰を受ける風景がデフォルトだったのかもしれない。そのため、狭間の世代である50代の割合が突出しているのだろう。


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■セクハラとパワハラをセットで行う模様…

また、この調査結果を以前「過去に『今思うと、セクハラだったな』と思う行動をしたことがある」と回答した男性の割合と掛け合わせると、興味深いことが浮き彫りとなった。

すべての世代において、過去にセクハラに近い行動を取ったことがある人は、パワハラ未遂の経験があることが判明した。もっとも高いのは、50代で73.7%と過半数を大きく上回っている。

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特に興味深いのは、それぞれの項目で調査した際は、特に目立った特徴が見受けられなかった、20代男性。63.0%と50・60代に次いで上位に食い組んでいる。

若い世代では、「パワハラ」「セクハラ」への理解が高く、自身の些細な行動も「ハラスメントに値するのではないか」と厳しく採点しているということだろうか。

「スメハラ」「マリハラ」「オワハラ」など、「〜ハラスメント」は、年々増えており、ちょっとした行動がハラスメントになってしまう生きづらい日本社会。感じ方は人それぞれ違うため、誰もが加害者になりうる可能性がある。

厚生労働省から職場でのパワハラに関するガイドラインが発信されているので、自身のパワハラ基準を見直してみてはいかがだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年12月14日~2018年12月17日
対象:全国20代~60代の男女1664名(有効回答数)

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