性犯罪の刑法改正で調査方法も工夫 「日本は性犯罪に甘い」と思う割合は…
先日、今月末から「犯罪被害実態調査」を行うことを法務省が発表した。 7年ぶりとなる調査だがどのように変わったのだろうか
■回答の選択肢にも変化
「強制性交」や「強制わいせつ」などの性被害を受けたと回答した人には、暴行・脅迫の有無のほか、被害時の状況について「抵抗することができた」「暴力をふるわれると思って抵抗できなかった」などの選択肢が設けられる。
加害者についても「家族・親戚」だった項目を「親」「兄弟姉妹」などに分けるほか、「上司」「同僚」など選択肢を増やし、関係の明確化を目指すという。
■日本は性犯罪者に甘いのか?
日本国内での性暴力(強姦・わいせつ・DV・セクハラ・痴漢など)の報道が相次いでいる。再犯率の高さも目立つが、多くの報道を受けて日本の性犯罪者に対して「甘すぎる」との声も挙がっている。
しらべぇ編集部は、全国の20代~60代の男女1,344名を対象に調査を行ったところ、「日本は性犯罪者に甘い」と感じている人は、8割を超えている。
性別の回答でも男女ともに8割を超え、大きな差はないことがわかった。事件を受けて「許せない」との感情から「厳しい処罰が必要」と感じる人から、教師によるわいせつ行為の報道を通して、幼い子供を持つ親が「危機感を覚える」という意見も見られる。
「刑法が甘い(軽い)ために、再犯率が高い」との声も。今後、日本が性被害者・加害者とどのように向き合っていくのか、注視していきたい。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)
対象:全国20代~60代の男女1.344名 (有効回答数)