「生放送中の放送事故」は許せるのか? 老若男女で寛容さが変化する意外な結果に
不測の事態も映してしまう生放送。ある程度許せるか調査した結果
2019/01/03 18:00
収録番組と違い、今目の前で起きている出来事をリアルタイムで発信する生放送。
新鮮な情報をいち早く放送できる一方で、「機材故障によるトラブル」「スタッフの操作ミス」「出演者の発言」など、時には放送事故に繋がる出来事が起こることもある。
■約7割は生放送中の事故に寛容
しらべぇ編集部が、全国20〜60代男女1,537名を対象に「生放送」についての調査を実施した結果、全体の72.9%が「放送事故はある程度仕方がないと思う」と回答した。
生放送という過酷な状況を理解した上で視聴している人が多いようだ。なお、男性70.1%に対して、女性75.6%と女性のほうが「生放送」に対して寛容な傾向も見受けられる。
■若い世代ではやや厳しい評価
この調査結果をさらに、男女・年代別に区切ると、60代を除くすべての世代で女性の割合が高く、もっとも高いのが50代で82.2%と、全体平均に大きく差をつけていることが判明。
一方で、もっとも放送事故に厳しいのは30代男性で63.0%と、全体平均を大きく下回る結果となった。
一般的に女性は共感力が高く、男性は論理的に考えると言われている。例え、生放送であっても「人的ミスに変わりはないので防げたのでは?」と、やや厳しい目を向けてしまうのかもしれない。
また、歳を重ねるごとにその割合が増えていることも特徴的だ。年の功と言われるように場数を踏むと、人の失敗にも寛容的になれるのだろう。
■「準備不足」「モラルの問題」
ネット上には、生放送についてのこんな声や意見が寄せられていた。
「ネタとして許されるネットの生放送は失敗したらネタとして許されるけど、テレビで同じことやったら放送事故だよな」
「報道は生放送だから放送事故が起きても仕方ないね」
「生放送を24時間ぶっ通しでやるなら1、2回くらい起きても仕方ないのでは?」
「リアルタイムで中継しているわけだから、ある程度の放送事故はしょうがないと思う。でも、事前に防げたはずの放送事故については、ただの準備不足としか言えない」
「生放送はリアルタイムが売りだけど、出演者の発言による放送事故ばっかりはモラルの問題だから防ぎようがないよな」
リアルタイムを放送するということは不測の事態が起こることも考えられる。視聴者側もリスクが高い放送と認識しているからこそ、優しい目で視聴していることがうかがえる。
一方で、生放送番組で出演者やコメンテーターが発した、何気ない一言がネット上で炎上するのをたびたび目にする。生放送に限らず影響力のある人が公の場で発言する際は、言葉を丁寧に選び思いやりを持つことが大切なのではないだろうか。
・合わせて読みたい→『紅白』米津玄師の歌唱力に衝撃 「ヤバすぎる」「音源との差が…」と騒然
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)