「恋人に時間を割くから仕事できない!」 プライベートまで報告を義務づける恐怖のブラック企業

オンとオフのけじめはきっちりつけるのが、昨今の働き方。しかし、ブラック企業の中には私生活に土足で踏み込んでくる会社も…

泣く女性
(tuaindeed/iStock/Getty Images Plus)

かつては、土日も深夜もなく「24時間戦う」「会社は家族のようにいつも一緒」といった働き方も推奨された日本社会。しかし今の時代、オフの時間まで会社に縛られる生き方は、嫌がる人も少なくない。

会社や上司がプライベートに干渉してくるなどもってのほか…といった風潮だ。しかしブラック企業は、容赦なく「仕事以外の時間」も侵食してくるようだ。

残業の証拠を自動で残せるスマホアプリ「残業証拠レコーダー」を提供する日本リーガルネットワークに寄せられた事例を紹介しよう。


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■ミスをすれば立たされる会社

H・Kさんが入社した会社は、面接したときの条件とまったく異なる働き方を強いられたという。

「募集要項や面接では、9時から17時のお仕事で、社風も良く笑顔溢れる会社といった印象でした。『明日から、出社は7時でよろしくね』と、入社後すぐ地獄の日々が始まりました。早朝は勤務時間に入りません。23時まで残業の日々。残業代ももちろん出ません。


朝から晩まで働いて、ミスをすれば説教タイム。ミスではないだろう…といったものも、言葉巧みに『お前のミスだ』と言われ、立たされる。笑顔の練習させられて、愛想笑いを作らされる。


『はい!口角上げて、もっと上げて!目はなくなったらダメ!目を見開いて、にこにこ笑って!もっと!もっと!それじゃあ笑ってないよ!』」

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■プライベートにも報告義務

契約と違う勤務時間、説教にとどまらず「立たされる」といったおよそ会社とは思えない仕打ちだけでなく、私生活にも土足で踏み込むルールが存在したという。

「休日は得意先の付き合いで、上司に同行。もちろん給料はありません。上司が手を洗わずに、素手で握ったおにぎりも、もちろん美味しくいただきます。


休日はパーっとしたいところですが、休日の時間の使い方やお金の使い方、全て会社に報告義務があります。下手な使い方はできません。恋人がいると会社にバレ、別れる羽目になった先輩方も見てきました。


私自身も、恋人に時間を割くから、お前は仕事ができないと、暗に言われたことがあります。結果、得たものは従順さ。精神的に病み、退社しました。今は健康的な生活を送っています」

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