松本人志が「アリ塚」と批判したネットカフェ暮らし 実際どう思うかを聞いてみると…
貧困層に広がりつつあるといわれる「ネットカフェ」での暮らし。その是非を聞いてみると…
昨今、ネットカフェで生活する人が増えているといわれる。様々な事情で家に住めなくなった人が、ネットカフェに集まっているそう。
ホームレスの受け入れ先として評価する声がある一方、「良しとしない」声も。『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、松本人志が「路上からやり直すべき」「アリ塚みたいなもの」と酷評し物議を醸した。
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■ネットカフェ暮らしはおかしいと思う?
しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男女1,474名に、ネットカフェ暮らしは「おかしいと思う」かどうか調査を実施。
結果「そう思う」と答えた人は16.6%。「どちらかと言えばそう思う」の31.3%を合わせると、47.9%が「ネットカフェ暮らし」について「おかしい」と感じている。
一方で、「あまりそうは思わない」が38.2%、「そうは思わない」が13.9%で、肯定的な人は52.1%。わずがながら、「やむを得ない」という肯定派が上回った。
■年代で意見に食い違い
「おかしい」と答えた人を年代別に見るとはっきりと意見に食い違いが。
中高年は「おかしい」と考える人が多く、60代は58.1%がネットカフェ暮らしに否定的。一方20代から40代はいずれも4割程度で、肯定派が上回る。
実際に「ネカフェ暮らし」を体験しているもいることや、どのような場所なのかを知っていることが大きいのかもしれない。
■否定的な意見は?
ネットカフェ暮らしをおかしいと考えるNさん(50代・男性)に意見を聞いてみた。
「今のネットカフェはホテルにも負けないような設備が整っている。生活したくなる気持ちもわかります。しかしそこにずっといると、『これでいいかな』と思ってしまうし、国が実態を把握できず救いの手を差し伸べることができず、貧困のループが進んでしまう。
是か否かといわれれば、やっぱりおかしいと言わざるを得ないです。ネットカフェに逃げるのではなく、やり直す道を歩んでほしい」
ネットカフェに暮らすことで、「貧困のループが進むのではないか」と考えているようだ。
■仕方がないとの声も
一方「仕方がない」と考える人も。
「ネットカフェ暮らしを好きでやってる人はいないでしょう。たいてい借金を重ねたとか、リストラされたとかで一時期的にそういう生活を強いられているのだと思う。『おかしい』というなら、職を失った人の行き場を国なり地方自治体なりが用意するべき。
逆にネットカフェが貧困層の受け入れ先になっているなら、国が支援したって良いと思う。ケースワーカーを派遣して仕事を紹介することだってできる。もっと活用すべきでは?」
貧困層の受け入れ先になっている側面もあるネットカフェ。「暮らしている人」については、国や自治体が連携を取り、就労や住居の確保を支援していくべきなのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,474名 (有効回答数)