コロコロ変わる昼夜シフトにサービス残業100時間 ブラック企業に中途入社した悲劇の体験談

めちゃくちゃな働き方を強要するブラック企業を弁護士が一刀両断。

スーパーマーケット
(Koji_Ishii/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

残業の証拠を自動で残せるスマホアプリ「残業証拠レコーダー」を提供する株式会社日本リーガルネットワークは、6日から「ブラック企業エピソード」の募集を開始した。今年7月に発表された第1回に続いて、今回が2度目の募集となる。

そこで、前回応募された中からひどすぎる体験談を紹介しよう。


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■コロコロ変わる昼夜シフト

チロリンさんは、中途入社でスーパーマーケットに正社員で入社した。

「10人ほど入社しましたが、その時に『契約社員で入る』という人がいました。『正社員は地獄だから…契約社員に』と言っていましたが、『そんなことないだろー』と聞き流していて、まさか本当にそうなるとは思ってもみませんでした。


研修は多少の煽りはあったものの、和やかに行われ無事終了しました。小売のため、それぞれの店舗に配属されるのですが、メールで上司に売上の報告をします。せっかくだからと研修メンバーも一緒に入れれば、励まし合えるよねと一緒に送ることになりました」


しかし、シフトが変わることなどで生活にも影響が現れることに。

「店舗に配属され、働き始めた当初は残業もあまりなく進んでいました。しかし、上司から『明日から夜勤ね(商品整理などが夜行われるため)』と『明日から朝勤ね』が何度も何度も繰り返され、生活リズムがガタガタになっていました。


その上、寝ている間にも取引先から電話がかかってくるため、起こされるのが日常茶飯事でした。その頃はまだメールもきており、『同期もがんばってる。私もがんばろう』と思っていました」

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■100時間のサービス残業

チロリンさんの残業時間は月100時間を超えたという。

「1ヶ月も経たないうちに店舗異動となり、担当の売り場ができました。スーパーなので商品を安く仕入れるための商談をするのですが、ほぼ夜勤のため時間的に取引先もやっておらず、『仕入れちゃんとできてる?』と上司に言われ、夜勤だからできないとは言えず、先輩に頼み込んで代わりに商談してもらっていました。


その頃からだんだん同期からのメールが減っていきましたが、『まだ残ってるメンバーがいる』と思い続けていました。20日足らずでまた異動となり、売上がよい店舗のワンフロアを任されました。


商談しなければ安売りの棚がガラガラになるので、極力商談を詰め込んでいきました。商談ばかりしていると今度は他が疎かになるため、それを残業で補っているような状態でした。そのため、残業100時間を超えていました」


しかし、ブラック企業の常、その会社ではサービス残業が常態化していた。

「残業請求をしたところ、店長から『自分はそんなもの申請したことがない、そんなことした人いないぞ?』と言いふらしていました。どうやら他の社員もサービス残業が当たり前だったようで上司からも圧力をかけられ、翌月から申請しなくなりました。


取引先からの電話の多さから、電話がなっている幻聴が聞こえるように。長時間労働のためか、頭が霞んだ状態が続きました。遂にメールもなくなり、私の中の糸が切れたのか、その日に辞表を提出し、半年のスーパー勤めを終えました」

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