訪米した玉城デニー沖縄県知事、NY大講演で拍手喝采 米政府高官や民主党下院議員とも会談

16日、初の米国訪問を終えた沖縄県の玉城知事が帰国した。

2018/11/18 11:00

■NY大学での講演で拍手喝采

玉城知事は11日、ニューヨーク大学で講演。学生を前に、父が米海兵隊員だったことで自身がいじめられた生い立ちを紹介しつつ、次のように述べた。

「沖縄における多様性は、生きるためのたくましさを必要としながらも、人としてのチムグクル(真心)を失ってはいけないアイデンティティとして沖縄県民が持っている、まぶい(魂)でもあります」


「沖縄とアメリカの関係は非常に深く、そこから私も生まれました。沖縄の多様性とは私のような存在であり、親から沖縄の魂を受け継いだ子供たちであり、沖縄に触れてきた数多くの軍人軍属です。私はこの多様性を誇るべき民主主義の力に変えてほしいのです」


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■沖縄の厳しすぎる現実

米軍基地
(fKuroda/iStock/Getty Images Plus)

玉城知事は、沖縄の厳しい現状についても言及した。

「沖縄県は日本と米国と三者対話を持ちたいと切望していますが、アメリカは日本に対して『それは日本国内の問題だ』と片付けてしまいます。沖縄がアメリカに直接米軍基地に関する苦情を訴えると、アメリカは苦情を日本政府に回します。


そして日本政府は地位協定などを理由として沖縄からの苦情を切り捨てる。こうした状況下で沖縄県民は一体どのようにして声を上げることが出来るのでしょうか? 沖縄からの声はどこに届ければいいのでしょうか?


沖縄県は政治的かつ法的に手段を尽くして、辺野古の辺野古建設を阻止しようとしていますが、政府の扉と法律の門は閉じつつある、という厳しい現実に直面しています」

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■米民主主義の誇りを沖縄に