和地つかさ主演の『まいっちんぐマチコ先生』舞台 原作者・えびはら武司氏が語る
『まいっちんぐマチコ先生』作者のえびはら武司氏が、舞台を前に性表現規制問題を語る。
■和地つかさ起用の理由
———なぜ、和地さんをマチコ先生役にしたのでしょうか?
「イメージが近いからです。普段も面白いんですよ、和地さんって。知り合ったキッカケは、なんかマチコ先生の舞台を元々観てたらしいんですけど、そこで出会ったんですね。僕はあんまりよく知らなかったんです。
グラビアをそれで見てみて、気に入って、声かけて、色々と話したら、本人もやる気になったので、じゃあそれで、進めましょう……となりました。
だから、僕は今回のミュージカルを創るのは、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、和地さんがマチコ先生役をやるっていうので、80%くらい達成しちゃった感がありましたね(笑)」
———総合演出されるのは今回が初めてですが、今後も続けていくのですか?
「もうやらないでしょう。総合演出ってなっていますけど、じつはそれほど大袈裟なもんじゃない。演技についてはちょくちょくアドバイスしている程度です。
やっぱり、素人がやっちゃうと舞台が滅茶苦茶になっちゃうんで、ちょっと思ったことを意見するだけにとどめています。でもね、僕は意見が言えるってだけでも嬉しいんですよ。
今まではじつをいうと、一切意見を言わせてもらえず、全部投げっぱなしだったんでね」
■毎回異なるゲストが楽しめる展開
———もうすぐ公演が始まりますが?
「まだちゃんと舞台が公演されていないから評価を下すわけにはいかないけど、日に日に成長していく姿を見て、たいへんに充実感を覚えています。僕自身、公演を観るのが楽しみなくらいです」
———最後にこれから観に行かれるかもしれない方へのメッセージを
「8公演やるんですけど、全部観てほしいくらい。毎回芝居の中にゲストを変えて入れます。ブル中野さんやグレート・サスケさん、猫ひろしさん、なべやかんさんなどが来ます。
できれば全部通して観ていただければ嬉しいな。そのくらい観ても飽きない内容で考えているんで、ぜひ皆さん来てください」
私は通し稽古を観たが、さわやかだが十二分に満足できるエッチなシーンも出てくる。それを観たときに、「これくらいの性表現は社会でも広く許容されてもいいのではないか」という原作者のメッセージにも思えた。
マチコファンもミュージカル好きも、昭和の性表現を懐かしく思える人も、ジェンダーを研究する人も、楽しみ、考えさせられ、最後は笑顔になれる作品になっていると確信するので、足を運ぶことをお勧めしたい。
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(取材・文/France10・及川健二)