文化部部活動に「平日2時間」などの指針 「強豪校に悪影響」「練習より健康」と賛否の声
生徒だけでなく、教師をとりまく環境も変えるかもしれない指針だ。
2018/11/01 18:40
1日、文化庁は中学校や高校の文化部活動を対象に「1日の活動時間は平日2時間、休日3時間程度まで」などの目安を盛り込んだ指針案を、同庁有識者会議に提案。
社会問題化している「ブラック部活」が改善することに期待が寄せられる一方で、強豪校の部活動への影響に、懸念を持つ人も出ている。
■運動部に続き、文化部にもメス
「長時間化」「指導教員への負担」「生徒および保護者への負担」などの観点から、問題となっている中高の部活動。
報道によると指針案では、成長期にある生徒がバランスの取れた生活を送れるよう、適切な休養日や活動時間の目安を提示。法的拘束力はないものの、参加する大会・コンクールの数に上限を定めるなども盛り込まれたという。
運動部に続く策定となり、議論を経て年内に正式決定する運びだ。
■「吹奏楽部」に影響が?
これを受け、ネット上では吹奏楽部への影響を想像する人の姿が。
・文化部の平日の活動時間の上限が2時間とか、土日は3時間とか、吹奏楽部はありえないでしょうな
・文化部の活動時間が2時間…? 吹奏楽が2時間~3時間で大会目指すとか大会のクオリティ下がりそう
「体育会系文化部」と称されることもある吹奏楽部は、強豪校になれば一年中、平日も休日も練習があるケースもある。厳しい戦いをくぐり抜けようとするなか、今回の指針が意味を持つのかはたしかに疑問が残る。