枝野幸男・立憲民主党代表と女性専用車両をめぐり激突したゲイレポーター 再度の対決を示唆
女性専用車両の問題について、酒井佑人氏が立憲民主党の枝野代表に質問。
今年初めに、女性専用車両を巡って大論争が起こったことを記憶している方はどれだけいるだろうか。事件を振り返ろう。
■反対派とカウンターがトラブル
東京メトロ・千代田線の国会議事堂前駅で2月16日朝、停車中の女性専用車両に「女性専用車両反対」を訴える男性3人が乗車してトラブルとなり、電車が12分遅延したことで、女性専用車両を巡る議論がメディアを賑わせている。男性らは当時の様子を動画で撮影していた。
事件はさらに飛び火した。千代田線で女性専用車両に居座るトラブルを起こしたグループ数人が2月24日16時頃、女性専用車両についての街頭演説をしようとしているところに、カウンター(「女性専用車両反対」に反対する)の男女50人がプラカードを掲げて登場。「帰れコール」を浴びせ、演説を中止に追い込んだ。
その事件を受けて、自身が同性愛者であることをカミングアウトしているゲイレポーターの酒井佑人氏(27歳)が、立憲民主党の枝野幸男代表と会見でバトルする場面があった。
■枝野幸男氏をゲイレポーターが質問攻め
3月1日、月に1回行われている枝野代表の定例会見が行われ、会見ではこの問題に対する質問が出た。質問したのは酒井氏。
酒井:女性専用車両は、痴漢対策としてあくまで「任意」ということで始まりました。男性が女性専用車両に乗っていたところ、「降りろ」と罵声を浴びせられたり暴力を振るわれたりなどしたとして、強要罪として(男性が)警察に通報したという件がありました。
(男性の行為は)法律的には合法ですし、「旅客営業規則」というルールの中には女性専用車両の記載がありません。あくまで「任意」の協力だということです。
しかも、女性専用車両の設置によって痴漢犯罪が減ったという統計データはどこにもありません。また、LGBTなどの対策がなされていないとも思います。この意見に対してどうお考えでしょうか。
対する枝野代表は、以下のように回答した。
枝野:女性専用車両が存在せざるを得ない現実というものがあります。(痴漢の被害に遭うということは)満員電車に乗らざるを得ない、ほとんどの女性が経験されていることではないかと思っています。
法律論以前の問題として、そういった社会状況の中で(女性専用車両を)置かざるを得ない現実にあるということは、社会人として尊重するべきであると私は思っています。