結婚休暇を短縮させて出席者も妨害 結婚式を台無しにしたブラック企業の悪徳手口

半年前から相談していた社員に「忙しい時期に結婚するな」と言われても…

■同僚の参列も妨害

結婚式といえば、同僚や会社関係の人も招待するのが一般的だが、それに対しても妨害が行われた。

「休暇はもらえたから良しかと思ったら、今度は、式に声をかけた全ての同僚が呼び出され、『忙しい時期に人の結婚式に出るとは何事だ』と怒られ、6人中3人は欠席にさせられた。ちなみに部署は30人以上。


再度組合に相談し、これも一応動いてはくれたようだが、法人は『調査をしたがそのような事実はなかった』と返答したとのこと。ハネムーンに行っている間に何もなかったことにされていた。それが転職の決意に繋がった」


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■弁護士の見解は…

早野述久弁護士

人生の思い出に残るはずの晴れ舞台が、最悪にブラックな記憶になってしまった今回のケース。この会社の法的な問題点について、鎧橋総合法律事務所の早野述久弁護士に聞いたところ…

早野弁護士:結婚は一生に一度のめでたい日。結婚はだれもが祝福を受けてしかるべきもの。しかしこうした慶事が常に優先されるとは限りません。とりわけ会社員が、常に好きなタイミングで慶弔休暇を取得できるかは、会社の就業規則の規定を確認する必要があります。


というのも、就業規則上の慶弔休暇については、通常は休暇の取得条件が就業規則に定められており、就業規則に定められている取得条件に従って取得しなければならないからです。


という前提を語る。

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■条件の確認が大切