和歌山県のレジャー施設『白崎海洋公園』 台風被害からの完全復旧断念を惜しむ声
海への関心が薄まっている影響も。部分的ではあるが復旧予定の施設もある。
2018/10/14 17:30
和歌山県日高郡由良町にある観光レジャー施設・白崎海洋公園が、9月4日の台風21号による被害からの完全復旧を断念した。被害発生時から復旧の目途が立っておらず、指定管理者が町に撤退の意向を伝えていたことが判明している。
■施設にはダイビングスポットやキャンプ場も
白崎海洋公園は海沿いの立地を活かしダイビングや釣りが楽しめるレジャー施設で、道の駅や展望台、キャンプ場なども併設。最盛期には年間12万人が訪れるほどだったが、台風の被害を受け関連施設は全て閉鎖中だった。
過去にも台風被害は2回あったが、その度に復旧。今回は修復費の問題と、将来的なスキューバダイビング客の減少を見込んでの完全復旧断念となった。
比較的被害の小さい物産品売り場などは、町直営で再開される予定。指定管理者であったマレア・クリエイト社は、期間を5年として今年4月に引き継いだばかりだった。
■ネット上では復旧断念を惜しむ声多数
海沿いの白い岩の並びや満点の星空など、景観も人気のスポットだっただけに、ツイッターなどネット上では復旧断念を惜しむ声が多い。
「いつか行きたいキャンプ場やったのに残念」
「母方の田舎ではあるが、小さい頃からの思い出が詰まったこの地区。 自分の無力さが…」
「とても好きな場所なのでショックやねぇ……」
「あらら、残念。 時間ができたらまた潜りに行きたいなあと思う場所だったのだけどなあ。 でも、あの白い海岸が綺麗なのは変わらないだろうから、ぼーっとしに行ってみようかな。」
■海への興味が薄いという調査結果も
完全復旧断念の背景には、ダイビング客の減少にも触れられていた。しらべぇ編集部が過去に行った調査では、レジャースポットの代表である海に対しての興味関心が薄いことが分かった。
台風の被害が今後起こらないという期待ができないことに加え、海への関心も薄まっていることから完全復旧の断念は致し方ないのかもしれない。
施設の完全復旧は断念されたが美しい景観そのものがなくなってしまうわけではない。また、部分的ではあるが復旧予定の施設もある。町は「いったん立ち止まり、新しい利用法を探る」と発表している。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
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