『愛の葉Girls』大本萌景さん自殺の訴状提出へ 遺族が語る事務所のパワハラ実態とは
3月21日に亡くなったアイドルグループ『愛の葉Girl』の大本萌景さんの遺族の母と姉がいまの心境を語った。
■社長の裏切りに絶望
脱退を意識し始めた頃と同時期に、定時制から全日制の学校に移ると言う話が浮かぶ。金銭を援助すると言う社長の言葉を信じ、両親に内緒で退学までしたものの、最終的に社長は援助をしないかったという。
「親に迷惑をかけない」「金銭的な貸付」という2点で騙され、結果合格していた全日制の学校への進学を逃すことを余儀なくされた。
その後、脱退の決意を話すと「愛の葉を続けないのであれば違約金1億円を支払え」言われと、その次の日に自室で首を吊り亡くなった。
なお、自殺の少し前の検索履歴には「家で簡単に死ぬ方法」「頭をぶつけて死ぬ」などが残されていたという。
■社長「責任、考えたことがないです」
萌景さんが亡くなった後、社長と会う機会があったそうだが、「謝罪という謝罪はありませんでした」と母・幸栄さんは語る。さらにこの件について責任を感じているか尋ねると「責任、考えたことがないです」と返って来たという。
今回の件に関して母・幸栄さん「今現在頑張っているメンバーに対しては何の罪はない、社長には非がある」とメンバーを気遣う。
姉の可穂さんも「ただただ真実を知りたいと思います。なにがここまで追い込んだのか、社長の口から聞きたいなと思ってます」と、振り絞るように述べた。
■12日、訴状提出へ
翌日、訴状を提出し訴訟へ移る。過労自殺などで適応されるケースの多い「安全配慮義務違反」にて責任を問う考えだ。また、今後同じような悲劇を繰り返さないためのクラウドファインディング『地下アイドル権利擁護プロジェクト』も行われている。
若くして亡くなられた萌景さんの冥福を祈るとともに、適切な判決が下されることを願いたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ステさん)