男性に怒られ「PTSD」の女児が逆転敗訴 「一番かわいそうなのは子供」と同情の声
インターネット上では、訴訟の結果に様々な声があがっている。
2018/09/28 13:00
ボランティアの男性に怒られ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、女児(9)が市に約190万円の損害賠償を求めた訴訟。女児の上告を受理しないことが、25日付で決定した。
■父親は謝罪を求めて男性と口論
報道によると、問題となった騒動が起こったのは平成26年11月。当時5歳だった女児は、家族とともに市内の施設で行われた秋祭りに参加した。
女児が輪投げゲームの会場に置かれた袋から、景品の駄菓子を取り出したところ、ボランティアの高齢男性が注意。近くにいた父親が駆けつけ、謝罪を求めて男性と口論に発展した。そのあと、女児はPTSDと診断されたとのことだ。
■1審は男性の過失を認めていた
騒動を受け、女児は市に約190万円の損害賠償を求め提訴。1審東京地裁判決は「男性に大声で注意され、口論を見たためにPTSDを発症した」として、男性の過失を容認。使用者責任に基づいて、市に約20万円の支払いを命じていた。
しかし、2審では「景品の駄菓子を勝手に取ろうとした女児を注意したのは、社会通念上、全く正当」と指摘。「親として謝罪すべきなのに、道理に反して男性に謝罪を求め、警察に通報するなどした」とし、女児の請求を退けたという。
■ネットでは「子供が一番かわいそう」の声
今回の報道を受け、女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』や『Yahoo! ニュース』では、様々な声があがっている。
「まぁ親が悪いけど、そんなに大きな声で怒鳴らなくても…ってじいさんもいるからね。普通は大声で怒鳴りつけられても、親ならじいさんに謝ってすませるよね」
「親がきちんと叱ってこなかったから、悪いことをして怒られたことにびっくりしたんだろうね。全て親の責任。おじいさんも子供もかわいそう」
「この子にとっても毒親だよね。こんなことで訴える親がいる子とは、絶対に友達になってほしくないって、ほとんどの親が思ってるよ。あの子と遊んではいけません状態になっても仕方ないよ」
「口論を見たことが原因だとしたら、親も同罪なわけで。親の逆ギレで女児の名義で裁判起こされて…。この女児がかわいそうだとしたら、こんな親に育てられていること」
とくに多く見られたのが、「女の子が一番かわいそう」という意見。まだ幼い女児が訴訟問題に関わることに、同情の声が相次いだ。
■毒親に育てられたと思う人は?
しらべぇ編集部では以前、全国20~60代の男女1,371名を対象に、「自分の親」についての調査を実施。その結果、全体のおよそ6人に1人が、「毒親に育てられたと思う」と回答していた。
ボランティアの男性がどのような怒り方をしたのか。もしも、限度を超えたと思われるくらいのものであれば、親が助けるのは当然だろう。
しかし、訴訟問題に発展させ、最後は敗訴の判決。この結果に、「女児が一番かわいそう」と思う人が多いようだった。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1371名