『ドラえもん』で憧れた空き地遊び 経験者が高齢化する理由とは
あんな狭いところで野球?
長年に渡り、人々から愛されている『ドラえもん』。アニメや漫画では、のび太たちが空き地で遊ぶ光景が頻繁に描かれている。しかし現代では、遊べるような空き地がほとんどない。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,357名に「遊び場所について」の調査を実施。
「空き地で遊んだことがある」と答えた人は、全体で60.1%と半数を超える高い割合に。年代でどう変化するのか、気になるところである。
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■土管はないけれど…
性年代別では、男女共に年代が上がるほどに割合が増えている。
『ドラえもん』と共に育った世代の人たちが子供の頃には、たくさんの空き地があったのだ。
「『ドラえもん』に出てくる空き地は、本当に憧れた。公園でも遊べるけど、あの『空き地』って感じが魅力的に見えて…。友達が『近所に空き地ができた』と言うと、遊び道具を持って足を運んだ。
だいたいは立入禁止になっているけど、『ドラえもん』への憧れが勝ってしまい、勝手に入っていた。ただ敷地が狭いし、なんといってもあの土管がないから…」(40代・男性)
■空き地で野球は無理との声も
『ドラえもん』に出てくる空き地に思いを抱くものの、現実的ではないとの声も多い。
「『ドラえもん』みたいにずっと空き地であってくれれば遊び場にもなるのだろうけど、ほとんどの場合は家の建て替えで一時的に空き地になるくらい。
すぐに新しい家やマンションが建設されるから、遊び場として使えるところはほとんどなかった。しかもジャイアンたちは普通に野球の試合しているけど、あんなのガラスを割るに決まっている。
神成さんも怒ってはいるけど、あれだけされたら保護者や学校に言われても不思議ではない。やっぱり昔は、おおらかだったのかな」(30代・男性)
■外で遊ぶ場所がない
北関東と首都圏を比べると、大きな差が見られる。
現在の東京都内では、空き地を見つけるのが難しい。
「『ドラえもん』に出てくるような空き地は、もう都市伝説くらいに思っている。僕が子供の頃から空き地なんてまったくなかったし、外で遊ぶとしたら公園くらいだった。
『最近の子供はゲームばかりして、外で遊ばない』とか言う人もいるけど、遊び場がないから仕方ない」(20代・男性)
そもそも他人の土地なので、本当は入ってはいけないところ。しかし昔は、細かいことを指摘する人が少なかったのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,357名(有効回答数)