「正解で有給休暇付与」のクイズ実施 パワハラ的なブラック企業ぶりに怒りの声
上司による「有給チャンス」クイズに怒りの声が殺到
自販機大手メーカー「ジャパンビバレッジ」の支部長が、有給休暇をクイズの景品にするような行動をとっていたことが判明。支部長の有給休暇を我が物のように扱う姿勢に、怒りの声が上がっている。
■支部長がクイズ「有給チャンス」を行う
事案が発生したのは一昨年の5月。支部長が「正解すれば有給休暇を認める」という「有給チャンス」と題されたクイズを行った。
ネット上にはこの支部長が送信したクイズのメールが公開されており、文末には「全問正解で有給チャンス」「不正回答は永久追放にします。まずは降格」の文字が確認できる。
なおこのクイズは全員不正解だった模様で、「残念ながら全員はずれでした。よかった、よかった」というメールもSNS上に出回っている状態だ。
推測だが、この支部長は部下の有給休暇をコントロールできる立場だと感じていた様子。休暇が取りづらい環境にあり、それを逆手に取った行動であると思われる。
■従業員側が会社に説明を求める
支部長が「ナウ・ゲットア・チャンス」と発言したか否かは不明だが、当然これは不適切な行為。長年隠匿されていた模様だが、ネット上での告発もあり、17日従業員側が会社に説明を求めることになった。
「不正回答は永久追放」などと脅迫する行為は人事権の濫用に該当する可能性もある。降格や懲戒解雇などもありえる事案だろう。クイズの罰ゲームは、大きなものになりそうだ。
なおテレビ朝日が報じたところによると、現在ジャパンビバレッジは事実関係を調査中で、支部長の処分などは行われていないという。
クイズを出された部下は「チャンスと思った」とのことだが、本来自分が正当に休むことができる有給休暇をクイズの景品にされては、溜まったものではない。