夏フェスに行ったことある? 参加者高齢化の対策にアイドル出演も
夏の風物詩とのイメージもあるが…
夏フェスは、音楽ファンにとってたまらないイベント。しかしそんな夏フェスも、参加者が高齢化しているとの指摘もある。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,498名に「夏フェスについて」の調査を実施。
「夏フェスに行ったことがある」と答えた人は、全体で21.2%だった。夏の定番にしては、少ないといえるだろう。掛け持ちで行っている、熱い音楽ファンもたくさんいそうだ。
■夏フェス世代の高齢化
性年代別では、男女共に30代が多い割合になっている。
フジロックが1997年、ロッキンジャパンは、2000年に初めて開催された。30代後半から40代の音楽ファンは、夏フェスの遍歴をリアルタイムで体感した世代といえるだろう。
「ロッキンジャパンの第1回に参加したのが、今でも私の自慢。若い音楽ファンの子に言って、うらやましがらせるのが定番のネタになっている。
今よりも、まったく規模が小さかったけど…」(30代・女性)
■若い世代は金銭的に厳しい
若者が夏フェスに足を運ばない理由には、金銭的な部分も大きい。国内外から名だたるラインナップをそろえているのだから、チケット代が高いのも無理はない。
「お金がかかりすぎるので、気楽に行けるものではない。チケット代もそうだけど、交通費や飲食代などもかなりの出費。
うちからフジロックを通しで行くと、総額10万近くはするんじゃないかな? 自分の収入を考えると、ちょっと難しい」(20代・男性)
■ロッキンジャパンにはアイドルも多数出演
音楽の楽しみ方が、インターネットの普及により大きく変わっている。同じものを楽しむ時代でない今では、ラインナップをどうそろえるのかも悩むところだ。
「ロックにそれほど興味ないから、行きたいと思わない。出演者を見ても、あまり知らない海外の人たちばかり。
日本のバンドでいくつか知っているのがいても、それだけで高いチケット買ってまで行かないし…」(20代・女性)
ロッキンジャパンフェスは、NGT48やBiSH、でんぱ組.incなど、出演者にアイドルも多いのが特徴だ。
「ロッキンジャパンは、一度だけ行ったことがある。僕はアイドルが好きなので、バンド目当てじゃないけど。こうなると、なにがロックなのかわからなくなる」(30代・男性)
ロッキンジャパンフェスが国内最大の観客動員数を続けるのは、古いロックファンだけでなくアイドルファンなど幅広い人をターゲットとした出演者をそろえているからだろう。
それぞれのフェスに特徴があるため、どれに行けば正解なのかは各自の趣味に委ねられる。ただどれも、夏の楽しい思い出になることだけは確かだ。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,498名(有効回答数)