甲子園の打席でスイングした女性部長が厳重注意 高野連の対応に賛否両論
白山高校の女性部長が甲子園見学でバッターボックスに立ち高野連が即座に注意。その対応に物議。
第100回全国高等学校野球選手権記念大会の「甲子園見学」で、三重県代表・白山高校の女性部長(40)が打席に入り、バットを振ったところ、高野連から厳重注意を受ける事態が発生。
女性部長の行動と高野連の対応が賛否両論となっている。
■女性部長がバッターボックスに立つ
事態が発生したのは31日の「甲子園見学」。初出場となる白山高校の選手・監督がグラウンドで見学していたところ、女性部長がバットを持ちバッターボックスへ。野球・ソフトボール経験があるという彼女は、豪快にバットを振って見せる。
すると高野連の職員が、即座に注意。のちに女性部長が話したところによるとかなり厳しく怒られたそうで、「めっちゃ怒られた」とのこと。打席に入った理由は、監督に勧められたからだという。
高野連は注意した理由について、「女性だからではなく、背番号をつけた選手が見学する場なので注意した」と説明。「性別は関係ない」と強調している。
■2016年にも騒動
女性のグラウンド立ち入りについては2016年にも甲子園練習の際、ユニフォームを着た女性マネージャーがノックの手伝いをしていたところ、高野連関係者に直ちに立ち去るよう注意を受け、その対応が物議を醸したことがある。
甲子園球場のグラウンドは、プロ野球で女性タレントがマウンドに立ち始球式を行うこともあり、大相撲の土俵のように「女人禁制」というわけではない。
しかし高校野球になると女性は試合に出ることができず、グラウンドに入ることは原則禁止。この規定については「時代錯誤だ」との声が噴出している状況だ。