小宮山悟氏、張本氏の「メジャーは下手」説に反論し称賛 「能力はアメリカが上」
ゲストコメンテーターに元ニューヨーク・メッツ小宮山悟氏が登場。張本氏の意見に持論
29日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、ゲストコメンテーターの元千葉ロッテ・ニューヨーク・メッツ小宮山悟氏が、張本勲氏の持論をやんわりと批判。その姿勢が称賛されている。
■大谷選手について小宮山氏が張本氏に…
番組では今週のメジャーリーグ日本人選手の様子を特集。田中将大投手が完封勝利を挙げたこと、そして大谷翔平選手がホームランを2本放った様子を紹介する。
小宮山氏は2人に大あっぱれ。しかし、張本氏は大谷選手について
「ボツボツですね。まあ並の成績じゃないですか? やっぱりまだ右の肘、良くないんじゃないかね? 完璧じゃないんですかね」
と厳しいコメント。これに小宮山氏は苦笑いを浮かべながら、
「完璧じゃないって言うわりには、2本のホームラン飛距離? これは相当飛んでますから。このへんは素晴らしいと思う」
と称賛。しかし張本氏は
「アメリカは飛ぶからね、球がね」
と発言し、「大谷選手の力ではない」と言いたげな様子。これに顔を下に向けてしまった小宮山氏は前を向き、
「ほかのチームメートより飛んでるってことをいいたかったんですけど…」
とやんわりと、苦言を呈した。
■「メジャーは下手くそ」発言に小宮山氏は…
関口は元メジャーリーガーの小宮山氏に、「一番苦労したこと」を質問。すると同氏は、
「試合中にコミュニケーションがうまく取れないときがある。ニュアンスを伝えるのが一番難しい」
と自身の体験を踏まえたコメント。これには張本氏も黙るしかなくなってしまう。続けて関口は「メジャーは下手くそだってハリさんは言うんですけど、どうですか、レベルは?」と小宮山氏に質問。
張本氏が横にいるため、いろいろと対応が難しい問いかけだったが小宮山氏は、
「野球の質は日本のほうが高いような気がします。選手個々の。ただ、能力の高さはアメリカのほうが『とんでもないやつ』がいっぱいいますから。その連中と互角にやるのはなかなか難しい」
と発言。これには張本氏も納得したようで、「ね、体力とか力とかね、民族の違いだから」とご満悦。小宮山氏は続けて
「細かなところを考えたら、日本の野球のほうが、ちょっと質は高いのかなと思いますね」
と、張本氏に配慮しつつ、「下手くそ」という張本氏の持論を論破してみせた。
現役時代「精密機械」と呼ばれ、二浪したのち早稲田大学に入学し、ドラフト1位まで上り詰めた小宮山氏の、「頭の良さ」が出たコメントだった。