最近のテレビはつまらない? ターゲットのはずのあの人たちからも…

あなたたちに向けた、番組作りをしているはずなのに…

2018/07/17 06:30

(bee32/iStock/Thinkstock)

家族団らんの中心にテレビがあった時代は終わり、各テレビ局は視聴率獲得のために奔走している。そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,477名に「テレビについて」の調査を実施。

「最近のテレビはつまらないと思う」と答えた人は、全体で52.3%と半数を超える割合に。テレビ全盛期を知っている人にとっては、信じられない事態である。


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■ターゲットのはずの高齢者からも

年代が上がるほど、つまらないと思っている人の割合が増えている。

テレビはつまらない年代別グラフ

若い世代がテレビを観ないために、テレビ局も高齢者をターゲットにした番組作りをしているケースも。しかし皮肉にも、そのターゲット層からも「つまらない」との声が上がっているのだ。

「高齢者がテレビを観ているのは、本当だと思う。うちの母も家にいるときには、ずっとテレビばかり観ているから。


ただ新聞のテレビ欄を見ては、『今日もいいのがない』とぼやいているから、番組の内容に不満がある日が多いみたい」(40代・男性)


義母と同居している女性は、親世代がテレビに求める傾向を次のように分析する。

「旅番組や歌謡曲を観ているときは、楽しんでいる感じ。芸人がたくさん出てきて騒ぐようなものは、あまり好きではないみたい。ただゴールデンタイムって、そんな番組が多いから…」(30代・女性)

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■若い世代からは「懐メロをされても…」

若い世代でも、半数近くと決して少ない割合ではない。

「懐かしいヒットソングとか流されても、私たちが生まれる前の曲ばかり。知らないものを観てもつまらないから、あまりテレビは観なくなった」(20代・女性)


視聴率を稼ぐために高齢者をターゲットにすると、若者が離れていく悪循環が続いているようだ。

「ドラマを毎週観るって習慣が、面倒になってきた。仕事の時間がバラバラだから、家にいないことも多いし。


録画しても放置していることが多いから、そこまでハマるドラマが少なくなっているのかも」(30代・女性)


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■テレビの影響力はいまだに強いものの…

人々がテレビに消費していた時間は、インターネットに取って代わられた。

「ニュースもネットのほうが早いし、動画もYouTubeがあれば十分。どちらも暇つぶしみたいなものだけど、好きな時間に観られるネットのほうが忙しい人にはいいのかも」(30代・男性)


しかし、YouTubeにアップされている動画自体が、テレビのコンテンツというケースも多く、テレビが持つ影響力は、まだまだ大きい。

「テレビで紹介された商品は今でも売れるので、影響力はまだまだ強い。ただ趣味が多様化した現代に、不特定多数にウケる番組を作るのは困難だと思う。


だからつまらないって意見が、幅広い世代に出てくるんだろうけど…」(40代・男性)


テレビは今後、どのようにして生き残っていくのだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年5月18日~2018年5月21日
対象:全国20代~60代の男女1,477名(有効回答数)

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