森公美子が夫の介護語る 「家族は家族を介護できない」「人を頼る勇気は必要」
11日放送の『梅沢富美男のズバッと聞きます!』にオペラ歌手の森公美子が出演。家族での介護について、梅沢富美男や長嶋一茂と激論を交わした。
2018/07/12 10:30
11日放送の『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(フジテレビ・関西テレビ系)で、オペラ歌手の森公美子が介護問題について持論を展開。MCの梅沢富美男やゲストの長嶋一茂と激論を交わした。
■介護士の言葉がモリクミを救う
2006年に夫が交通事故に遭っている森。半身不随となり、言語障害もあるという夫を12年間にわたって介護している。
そんな森の心を救ったのが、「家族は家族を介護できない。プロに任せればいい」という介護士の言葉だった。そこで初めて「人に任せてもいいのかな」と思うことができたのだそう。
実際にプロの介護士に任せてみたところ、森本人はもちろんのこと、夫にも好影響があったという。「頼る勇気はすごく必要」と痛感した心境を力強く語った。
■「経験のない人間に批判されたくない」
梅沢の母親も晩年、車椅子生活を余儀なくされており、梅沢の妹が面倒を見ていたという。「身内が介護をするというのは大変なんですよ」と実感のこもった言葉を口にする。
「インターネット等で批判もあるが、介護をしたこともない人間に言われたくない。経験がないから言うんですよ」とバッサリ。「(身内を介護していると)自分を追い込んでしまう」のだと主張。
この論には一茂も黙っていない。「お互いが家族で(介護を)やると、両方がつぶれちゃう。介護される方にも負い目ができるわけ。だから、全く突き放すのは良くないけど、たまに見に行くくらいでいい」と断じた。
■バリアフリーも一考の余地あり
これを聞いた森は「(家族だけで介護をしていると)外部との接点がなくなる。なるべく接点を多く作ることを心がけて、リハビリとして寿司屋に行って自分の口で注文させたりしている」と持論を展開。
一茂はこれに対し、「さまざまな考え方はあるが、バリアフリーというのも一概にいいとは言えない。安全すぎると生命維持の本能が弱まる可能性がある。危険に対して頭を使う環境の方が治癒に向かう、という話をされたことがある」と語る。
梅沢もこの話を補足。「僕と妹がお医者さんに『(母親を)車椅子に乗せますか?』って聞かれたときに『お願いします』と答えたら、先生に『本当にいいんですね? 車椅子に乗ったらもう歩くことはしませんよ』と言われた」という。