勝利を目指すだけがスポーツじゃない! 『アメトーク』草野球論議もエンジョイ勢に追い風

5日放送の『アメトーーク!』にて「草野球たのしい芸人」企画が行われた。

野球場
(©ナカニシキュウ)

5日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日・ABC系)にて、「草野球たのしい芸人」企画が行われた。

アマチュア野球を趣味として楽しむ芸人が集結し、その楽しさを熱弁。いわゆる「エンジョイ勢」と「ガチ勢」の立場に分かれ、向き合い方の違いを語り合った。


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■野球の球はBBQのQ

草野球がいかに楽しいものかを熱く語っていく一同。エンジョイ勢の徳井義実(チュートリアル)と小沢一敬(スピードワゴン)は同じチームに所属しており、野球の後は必ずバーベキューも満喫しているのだそう。

そんな徳井は「野球はバーベキューの延長にあるようなもの。野球の『球』はバーベキューの『Q』」と語り、「野Q」あるいは「バーベ球」との表記を提唱した。

またエンジョイ勢の場合「虎舞竜の精神」が大事だといい、「何でもないようなこと」を「幸せだと思う」ことができるという。たとえば平凡なサードゴロを普通に処理するだけで大喜びできるのだとか。

これはもちろん「エラーして当然」というレベルの低さこそが生み出す喜びだ。まして野球の花形プレーと言われるダブルプレーが成立した際などには、まるで優勝したかのような大騒ぎになるという。相手チームも一緒になって歓喜の輪ができるのだと力説した。

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■増田は3億円プレイヤー?

一方、ガチ勢の楽しみ方は全く違う。増田英彦(ますだおかだ)の所属するチームでは試合の成績を正確に記録し、年間の働きに応じて架空の年俸を算出しているそう。関西と関東で2チームを掛け持つ増田は、両チームの架空年俸を合計すると「3億8,500万円」に上るという。

さらに藤田憲右(トータルテンボス)と瀬下豊(天竺鼠)の所属チームが行った試合には番組のカメラが入り、その模様がオンエアされた。サインプレーから変化球の見極めなど、レベルの高いプレーが続々と披露される。

捕手を務める瀬下が相手バッターのファウルフライを果敢なダイビングで捕球に行くシーンが映し出されると、一同からは「テレビに出る人がやることじゃない」と大ブーイング。

スタジオゲストの村上健志(フルーツポンチ)が「あんなにリスクを負って捕ったとして、その先に何があるんすか」と素朴な疑問を呈すと、瀬下は「そりゃアウトですよ!」とあきれ顔。

しかし徳井も「(ファウルフライは)面白くないアウトやん」とバッサリ。打席に立つ以上はヒットを打つか三振するか、何かがあって終わりたいと主張するエンジョイ勢。

伊達みきお(サンドウィッチマン)は「打ちたいんですよ。なんでキャッチャーフライで帰んなくちゃいけないんだ」と不満を爆発させた。


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■時代はエンジョイ勢に追い風

このように、一口に草野球と言っても楽しみ方はさまざま。大人世代の運動不足が深刻化している現代日本において、気軽にスポーツを楽しみたいと考えている人はエンジョイ系のサークルに入ってみるのも手だ。

しらべぇ編集部の調査でも、約8割もの人が運動不足を感じていることが判明している。

運動不足を感じていますか?1
(©ニュースサイトしらべぇ)

先日放送された『ひるまえほっと』(NHK)で話題になった、東京・世田谷区立船橋希望中学校の「軽運動部」のような取り組みもある。大会などで勝利を目指すのではなく、体を動かすことを楽しむのが目的の部活動として注目を浴びている。

部活動という場ではとくに、上を目指したい子と楽しみたい子とでモチベーションに差が生じやすい。どちらの姿勢も間違いとは言えないため、始めから目的に応じて組織を分けてしまうのは非常に合理的だ。

やっているうちに面白くなって、仮に「もっと真剣にやりたい」と感じるようになったら「ガチ」の方へ移籍してもいいわけだ。いずれにせよ、まずはやってみなければ何も始まらない。

気軽に一歩を踏み出せる環境が整っているということにはメリットこそあれ、デメリットは思いつかない。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)

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