裁判になった「地下アイドル界の闇」を演劇に 弁護士がプロデュースする『脱獄女子』に注目
アイドルグループ・虹色fanふぁーれメンバーと所属していた事務所との裁判が和解に。悩みやパワハラの様子を自ら演じる。
■給与はまるまるレッスン料で相殺
2人は、オーディションに合格して事務所に所属し、虹色fanふぁーれメンバーとして活動することになったが、その契約は月給3万8千円に対して、同額のレッスン料が引かれ、実質的には交通費しか支払われないというもの。
それでも、「歌やダンスの専門学校に行っていて、その学費はもっと高かったので、『レッスン料なら仕方ない』と当時は疑問に思わなかった」と言葉乃は語る。「デビューしたい一心」という思いもあったようだ。
しかし、週1回のレッスンがライブと重なることも多く、振替制度もなかったため、「月4回のはずが2回になり、去年の4月以降はほとんどレッスンを受けられなかった」という。
■「芸能の仕事を続けるなら全力で潰す」
「ライブの本数が少ない」「物販の内容を考えたほうがいい」など、ファンから寄せられた苦情を改善したいと脱退前から事務所に話し合いを求めていた彼女たち。
マネジメントが改善されない場合は解散を求めたところ、事務所の担当者からは「(グループを抜けるなら)絶対に芸能の仕事をするな」「もしやるんであれば全力で潰すぞ」などと脅されたという。
たしかに契約書には「退所後2年間は芸能活動ができない」と記されていたため、河西弁護士に相談。「この契約書からは完全に逃れられないと思っていた。弁護士さんでも無理かなって」と、春野次は振り返る。
しかし、相談していくうちに「洗脳が解けてきた」と語った。