収入だけでなく恋愛格差も影響か… 自分を社会の底辺と思う人たち
自分に当てはめてしまうと、マイナスの感情が生まれやすいので注意したいものである。
「底辺」という言葉は元々使われてきた言葉だが、ネットの普及と共に改めて定着したイメージがある。人を見下す表現として、使いやすかったのだろう。貧富の差が問題になった現代、「底辺」はネットの煽り合いだけで済まなくなった。人々が心に抱える、深い闇なのだ。
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■ずっと非正規雇用なので…
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,361名に「自分の状況について」の調査を実施。その結果、「自分は社会の底辺にいると思う」と答えた人は全体で34.5%。一定数の人が、底辺だと思い込み、悩んでいるのだ。
自分の環境と他者を比べて、低いレベルだと感じてしまう人は、どんな人なのか。
「大学を卒業してからずっと、正規雇用で働いたことがない。この先もずっとこんな不安定な生活が続くと思うと、不安になる」(40代・女性)
■低収入ほど底辺だと感じている
収入別で見ると、やはり年収が低いほど底辺だと思う傾向がある。
特に男性は、収入を気にするのも無理はない。
「毎日がんばって働いているのに、同年代と比べて給料は少ない。これでは自分が生活するのが精一杯なので、結婚なんて無理」(30代・男性)
自分に自信をなくしてしまっている人もいる。
「収入が低いことにコンプレックスを持ってしまって、何に対しても消極的になっている気がする」(30代・男性)
■今ある幸せに目を向ける
お金があっても、不満を持っている人だって多い。またお金がなくても、自分なりの幸せをつかんでいる人もいる。
「収入面では人並みだと思うけど、今まで一度も彼女がいたことがない。一方で金銭的に自分より恵まれていなくても、結婚して幸せな家庭を築いている人がいる。だから底辺の定義なんて、人それぞれだと思う」(30代・男性)
今ある幸せに、目を向ける必要があるとの意見も。
「上を見たらきりがないし、ないものを嘆いても仕方がないと思う。自分にある幸せなことを考えてみたら、意外にたくさんあることに気づくはず」(40代・女性)
底辺という言葉自体、あまりいいものではない。それを自分に当てはめてしまうと、マイナスの感情が生まれやすいので注意したいものである。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,361名 (有効回答数)