サッカー日本代表、いよいよ運命のポーランド戦! 突破条件と見どころを整理
サッカー日本代表は、28日23時にFIFAワールドカップ・ロシア大会の3戦目を迎える。対戦相手のポーランド代表はどんなチームで、日本はどう戦うべきなのか。
2018/06/28 06:00
■スタメン入れ替えはあるのか
では、日本はどのような布陣で臨むべきか。これまでいい形で戦えていることを考えると、先発メンバーはいじらないのが定石だ。勝てているチームを下手にいじると、せっかくの勢いを殺しかねない。
だが、決勝トーナメント進出を視野に入れるのであれば、「選手を休ませる」ことも考える必要がある。今回の代表は比較的年齢の高い選手が多く、短い間隔で連戦が続くW杯では不利だ。ポーランド戦当日は気温35度を超える予想もされている。
かと言って、ポーランドはベストメンバーを温存して勝てるような相手ではない。総合的に見て、メンバーの入れ替えはあるとしても1人、せいぜい2人といったところが妥当だろう。
休ませる場合、キャプテン・長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)のところに山口蛍(セレッソ大阪)を入れるのが最も安全と考えられる。もちろん、目先の勝利にこだわるのであれば長谷部のままでもいい。
それ以外の選手は、入れ替えるメリットがあまりない。問題はゴールキーパーだ。川島永嗣(メス/フランス)が精彩を欠いているのはご存じの通りだが、国際経験の少ない控えGKをいきなりこの大一番で起用するというのもハイリスクだ。
代表の未来を見据える場合には、若い中村航輔(柏レイソル)を使っておきたいところではある。そのあたりを勝負師・西野朗監督がどう考え、どうタクトを振るうのか。大いに注目したいところだ。
■本田は切り札になり得る
セネガル戦で起死回生の同点ゴールを挙げ、日本人では初となるW杯3大会連続得点を記録した本田圭佑(パチューカ/メキシコ)は、「選手としてピークを過ぎている」といった前評判をはねのけ、存在感を取り戻した。
コロンビア戦でも、大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)の決勝ゴールをアシストするコーナーキックを蹴っている本田。ネガティブな評価が多い中で「持っている」ところを見せつけ、日本のジョーカー的存在になりつつある。
ポジションがかぶる香川真司(ドルトムント/ドイツ)のパフォーマンスが高いため、先発は香川になると思われるが、90分間フルで出場できるコンディションではないと見られている。
試合の展開によって、「ここぞ」という場面で本田を投入するのがベストだろう。
また、セットプレーのキッカーが現状では右利きの柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)一択となっているため、本田が入ることで「左でも蹴れる」というオプションを追加することもできる。
終盤にいい位置でフリーキックを得た場合などには、これが大きな武器となるだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)