富山発砲事件、教職員の対応に賞賛の声 「先生はみんなを守る」
富山発砲事件で守られた、小学生の命。その陰には先生たちの勇敢な行動があった。
しらべぇ既報のとおり、富山市中心部の住宅街で26日午後に元自衛官の男が警察官を襲って拳銃を強奪、近くの小学校の警備員に発砲した。この事件で警察官と警備員が死亡し、男も校内で別の警察官に撃たれて重体とみられている。
■「男がいつ入ってくるかと思うと…」
交番で警察官を刺して拳銃を奪った男が確保されたのは、交番から約100メートル先にある富山市立奥田小の正門付近だ。
小学校にいた児童は「男がいつ入ってくるかと思うと怖かった」と事件を振り返っているという。記者会見を行った飯野義明校長によると、事件が発生した午後2時頃、同小には児童約410人がいた。
午後2時10分頃、富山中央署から奥田小に「刃物を持った男が奥田交番近くを逃げている。下校を見合わせてほしい」と連絡があり、校長は学年主任に1階の戸締まりを徹底するよう指示をしたとのこと。
■「先生はみんなを守る」
さらに同15分頃、正門付近で不審者を確認。男性教職員が「さすまた」を持って警戒にあたるとともに、教室にいた児童全員を前庭を避けて体育館に避難させ、教職員で出入り口を警備。
「先生はみんなを守る」と伝え、児童は落ち着いた様子で待機していたという。その後、警察から犯人の身柄確保の連絡を受け、保護者にメールなどで引き渡しによる下校を伝えた。