インフルエンザでも「マスク2枚重ね」で出勤強要 周囲にも迷惑すぎるブラック企業の実態

さらには「恵方巻きの購入ノルマ」まであるとんでもない職場だ。

風邪
(AH86/iStock/Thinkstock)

有給休暇は、労働者の権利だ。病気のときなどに使うのはもちろん、旅行や家の用事などに充てる人も多いだろう。しかし、ブラック企業ではそんな常識は通じない。

GPSを使って残業時間の証拠を自動で記録できるスマホアプリ『残業証拠レコーダー』を開発した日本リーガルネットワーク社に寄せられた体験談の中から、とんでもない働き方を強いる会社の話が飛び出した。


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■インフルエンザでも「有給不可」

まめもちさんが勤めていた会社では、有給休暇が有名無実化していたことが伺える。

「『有休を取るときは、辞めるとき又は、家族の介護などの理由がないと取らすわけにはいかない』と言われた。『その考えはおかしい』と上司に抗議すると、その後、上司の指示によって私の行動を見張る『監視人』がつけられた。


私が、何かやらかさないか、怪しい行動があればすぐに報告するようにと、監視人は言われていた」


「有給は辞めるときか家族の介護」とされているため、病気でも欠勤することはできなかった。

「インフルエンザに感染して熱があっても、仕事を休むことは許されず、マスク2枚重ねで出勤するようにと言われた。勤務時間前の掃除(30分ぐらいかかる)、着替えはタイムカードを通す前に済ますようにと」

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■商品の購入ノルマを強制

昨今、恵方巻きの売れ残りや大量廃棄が大きな問題となっているが、まめもちさんの会社では社員にノルマが割り当てられたという。

「クリスマスや恵方巻などのイベント時には、アルバイトか管理職かなどの立場に関係なく、イベント用商品を2品購入しなければいけない。誰が購入していないかはすぐにわかるように、掲示されていた。


『○○部署の××さんはノルマの購入がまだです。○月○日までに2品購入するように』と掲示された。イベント商品の金額は数千円~数万円と選べるが、金額が少ないと『非協力的』とみなされ陰口をたたかれた」


しかも、職場の設備環境も最悪だったようだ。

「エアコン、換気扇が壊れていても数年間修理せず、夏は30℃を超えるのが当たり前だった。公休を取るだけでも『たいして働きもせずに遊ぶばかり考えて』と直接言われた。公休中でも、会社に出てきてただ働きすることが、当たり前になっていた」

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