「ドンファン妻のイケメン弁護士」、文春砲に徹底反論 事実誤認と「見事なほどの悪意」

佐藤大和弁護士は「紀州のドンファン」野崎幸助氏の妻の代理人を務めている。

2018/06/23 16:00

■悪意のある編集と間違った内容

今回、記事には自分の経緯や『ずるい暗記術』『ずるい勉強法』(共にダイヤモンド社)からたくさん引用され、構成されている。お見事なほど悪意のある編集である。

きっと今まで多くの方々が週刊誌に書かれてきたと思うが、ほとんどの方が、このように最初から悪く書くことを前提に、悪意のある編集をされていたのである。

たとえば、「弁護士になってからのシンプルな欲求は『もっと有名になりたい』」とあるが、本書には「私が弁護士になりたいと思ったのは『困っている人を助けたい』と思ったからでした。(中略)常に自分の欲求と向き合い、夢をかなえてきたのです。」と書いている(『ずるい勉強法』201頁)。見事に前後の文脈をすっ飛ばした引用である(苦笑)。

また弁護士法違反のところも、記事では「『弁護士は、受任している事件に関し、相手方から利益を受けてはならない』とする『汚職行為の禁止』になる可能性がある」して、「フジテレビが当然『相手方』であり、利益はコメンテーターの地位」と書いてある。開いた口が塞がらない。

これは先ほどの法律家かどうかもわからない「弁護士法に詳しい司法関係者」の見解であるが、弁護士法をちょっと調べれば「フジテレビが『相手方』にならない」こと、「もう約2年も出演していた番組のコメンテーターの地位が『利益』に該当しない」ことは明らかだ。

これはおそらく法科大学院生でもわかるレベルのこと。その他にも「妻ぞっこんバイキング出演弁護士」とあるが、これは強い信頼関係があることであり、わざわざ「ぞっこん」という悪意のある表現にしている。

つまり、このように悪意のある編集とよくわからない見解によって、読者をミスリードするのが週刊誌の記事なのだろう。


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■週刊誌に掲載されてわかったこと

今回、自分が週刊誌に掲載されてわかったことは、以下の5点だ。

①週刊誌は一方的な記事となり「反論の機会」が全くないこと


②形式的な取材はあるが、自分たちの都合の良い回答しか使わないこと


③印象を悪くする悪意のある編集をすること


④両論併記が全くないこと


⑤確かに弁護士に対する萎縮効果が出ること


①については、『週刊文春』の顧問弁護士に対して、「反論の機会を頂きたい」とFAXをしたが、何ら回答がなかった(6月23日現在)。

私が週刊誌に掲載された際に、すぐにこの顧問弁護士に電話をしたところ、事務所にいるにもかかわらず、受付の女性をとおして「何か伝えたいことがあれば書面が欲しい」とだけ私に伝え、電話の対応すらして頂けなった。

そして、⑤については、現在、私は週刊誌に対して、出版物の差し止め、刑事告訴等をしているが、その裁判の際、各週刊誌の顧問弁護士に対して「今回の件に関連して、弊所の弁護士をターゲットにして記事を書かないでほしい。弁護士に萎縮効果が生まれる」と伝えているのである。

それにもかかわらず、今回のように記事にしてきた。つまり、これは、裁判を起こしてきた自分に対する脅し、圧力行為であろう。これが週刊誌のやり方なのか、『週刊文春』の顧問弁護士も黙認していたかもしれない、と私は非常に悲しくなった。

人の名誉やプライベートを守るために戦っていたら、その代理人の弁護士に対して、萎縮効果を狙って攻めてきたと思っている。

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■じつは『週刊文春』は良心的?