不倫妻が家庭の頂点に返り咲く 画期的な結末に感嘆『あなたには帰る家がある』

最終回を迎えた『あな家』、一見ハッピーエンドに思えるけれど…?

2018/06/23 08:00

■それぞれが「帰る家」へ

茄子田の言葉に感化され、秀明は真弓に「空気のような存在になっていたけど、空気がないと生きていけない」と、真弓への思いを打ち明ける。しかし、真弓は…

「最低最悪な出会いだったけど…おかげで分かった。生きてたらさ、上手くいくことばかりじゃないし。色んなこと起こるから。そういうときに、顔見たくなる人、声聞きたくなる人…場所じゃなくて、そういう人が『帰る家』なんじゃないかな」


と、こぼす。その後、エレベーターは復旧し、茄子田夫婦はヨリを戻し、亭主関白だった家庭が一変、茄子田が綾子の尻に敷かれる構図に。

佐藤夫婦は離婚したまま「この距離がちょうどいい」というところに落ち着いた。


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■画期的な結末に感嘆

ふと冷静になってみれば、「不倫妻」が家庭の頂点に返り咲き、不倫されたほうの妻は離婚、形式上は家庭崩壊に至った奇妙な展開。

しかし、2家族の交流によって一方ではモラハラとモンスターが矯正され、もう一方は「適切な距離感と関係性」で快適な生活を取り戻す、「画期的なハッピーエンド」を迎えた。

「大人のドラマ」の奥深い結末に、視聴者からは感嘆の声があがっている。

また、同作を通してメインキャスト4人の繊細な演技が素晴らしかった、と賞賛する声が後を絶たない。

妻たちの「ホンネ」をベースに、ドロ沼な修羅場を経て、それぞれが「帰る家」にたどり着いた同作。「夫婦関係」とは千差万別で、決してテンプレートにあてはめることはできない。

しかしながら、「ホンネ」を吐き出し合うことで、どこかで狂ってしまった歯車に、気づくことができるかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・もやこ

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