カンヌ受賞で話題の映画『万引き家族』 犯罪助長との批判に「ルパン三世はどうなんだ」
リリーフランキー、松岡茉優ら出演の是枝監督最新作『万引き家族』が犯罪助長との声が
パルム・ドールを受賞し、現在大ヒットしている映画『万引き家族』。福山雅治が主演した映画『そして父になる』の是枝裕和監督が描いた作品だが、公開前にはそのタイトルゆえに「犯罪を助長するのではないか」との声があがっていた。
■人と人の繋がり
『万引き家族』のあらすじは、
「ある老婆が所有する古い平屋に、夫婦、息子、妻の妹が一緒に暮らしている。彼らはその老婆の年金を目当てにこの家に転がり込み、パートや日雇い仕事をしても足りない生活費を、万引きで補っていた。
ある冬の日の夕暮れ時、帰宅途中の夫は、母親から閉め出されて震えている幼女に気づく。見るに見かねて連れ帰り、夫婦は娘として育て始める。彼らは笑いに溢れた春夏を過ごすが、秋に起きたある事件で引き裂かれ、それぞれの秘密が明らかになっていく」
というもの。「万引き」という犯罪に手を染めている家族を通じて、家族愛、そして人と人との繋がりを描いた作品だ。
■『窃盗家族』にしないとダメ?
しかし、ネット上では公開前にもかかわらず、少し過剰ともいえる反応が多かった。
・なぜ犯罪を助長させるような映画をつくるのか…
・タイトルを『窃盗家族』にしないとダメだ。万引きを軽く見てる人を助長させる
・万引きは犯罪。仮にその映画に芸術的な感覚を覚えても褒められたものではない
・何が犯罪で繋がる家族だ
「万引きを肯定するなんて!」と、非難する声が多く上がっていたのだ。