「一人で済むなら安い」と美人社員を性接待に ブラック企業のおぞましいセクハラ実態

ブラック企業では過重労働やサービス残業だけでなく、セクシャルハラスメントで悩む人もいる。

セクハラ
(maroke/iStock/Thinkstock)

昨今、注目を集める「ブラック企業」の問題。過度な勤務時間やシフト、サービス残業などに加えて、従業員の心に大きな傷を与えるのは、セクシャルハラスメントだ。

労働事件を扱っている弁護士を検索・連絡できるサービス「残業代・解雇弁護士サーチ」を提供する日本リーガルネットワーク社に寄せられた「ブラック企業エピソード」の中にも、身の毛もよだつようなケースがある。


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■美人社員が「まるで生贄」に

もっちゃんさんの会社には、大口の取引先があった。セクハラが常態化していたのは、その取引先との間だったという。

「とある太客との窓口担当を女性新入社員のかわいいどころに担当させて、接待をさせていました。まるで生贄でした。


用もないのにほぼ毎日2時間くらい長電話をして拘束するし、さして必要ないのに毎週末に打ち合わせを設定しては、その子を含めた男性社員数名とで打ち上げ飲み会に繰り出します。一度同行しましたが、ひどいセクハラ会でした」

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■報告しても上司はスルー

相手が客だとはいえ、常識では考えられないような事態。もっちゃんさんももちろん上司に相談してみたが…

「『問題がある』と上長へ報告をしても、『あそこからの受注を蹴って、できた穴はどうするんだ。責任取れるのか』『一人で済むなら安いもの』『自分が若くないからとやっかむな』と、会社は問題を把握しているのに黙認。


本人は、入社してすぐこの状態だったため不快だったが疑わなかった、『これが普通なのだ』と教えられたと。「私が未熟なのだから早く成長して慣れるようになる、と完全に洗脳されていました。


つまり、この「性接待」は会社ぐるみだったのだ。

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