「子供が父と思ってない」「終業時間に海外からメール」 ブラック企業体験談がエグすぎる

ブラック企業は「一部上場企業」の中にも存在する。

■残業時間の倍以上のサービス残業

同じ先進国でも、ワークライフバランスが進んだヨーロッパとブラック企業もはびこる日本。しかし、その格差や時差だけでなく、残業代についても問題があったようだ。

「残業は常に80~100時間だけど40時間以上は書かないように暗黙の了解。一部上場で給料もいいし、金もたまる。でも自分は何のために働いているのか? この先数十年もこの生活に耐えれるのか? 人生はもっといろんなことができるんじゃないか?


悩んだ末に退職を決めました。ブラック企業という言葉が早くなくなる社会を待ってます」


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■弁護士の見解は…

南谷泰史弁護士

wakameさんは脱出することができたわけだが、こうした労働環境に法的な問題はないのだろうか。南谷泰史弁護士に聞いたところ…

南谷弁護士:上場企業にもかかわらず、会社全体の感覚がおかしくなっている職場のようです。「毎月80100時間の残業をしていた」ということで、残業時間は36協定の上限を超えているでしょうから、このような残業をさせることは労基法32条違反となります。同条は従業員の健康を守る意味がありますので、この違反は大きな問題です。


また、残業時間のうち40時間を超える部分は残業代が払われていないため、残業代未払いとして労基法37条にも違反します。この方の場合、残業中のEメールを証拠にして会社に請求すれば残業代を払ってもらうことが可能だったでしょう。


なお、誤解されがちですが、従業員は、36協定の上限を超える残業時間についても残業代を払ってもらう権利があります。


こちらのブラック企業エピソードは6月10日まで募集中。自分の働き方が気になる人は、相談の意味も含めて応募してみよう。

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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト 取材協力/<a href="https://zanreko.com/">日本リーガルネットワーク</a>)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1,348名

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